「芸は身を助ける」
スペーズが7期生を中心とした新体制で再起動してから1年半が経ちました。8期生が加入しチームの地盤も固まってきました。そして、今、2025年に向けた態勢を整えています。
最近、パフォーマンス力が向上してきていると評価を頂くようになりました。うれしいことです。お客さんの応援によるメンバーの意識の変化が大きく関わっているようです。
同時に地道な先生たちのご指導が少しずつ実を結びつつあるとも感じます。
スペーズでは「ダンス」「ボイトレ」「演技」「MC」の指導をメンバーに提供しています。特に「ダンス」は複数の先生によって、「ヒップホップ」「ジャズダンス」「ロックダンス」「バレエ」「日舞」の指導を行っています。
「ヒップホップ」「ジャズダンス」をグループに教授しているアイドルは珍しくはないでしょう。しかし、「バレエ」「日舞」というのは意外なのではないでしょうか。
稽古場にはバレエ教室のような「バー」がありませんので、イスを代用してバーレッスンを行っています。先生からは「はい、プリエ…」「母指球を意識してルルヴェ…」など、バレエ用語で指示が出ます。文字通り手取り足取りのレッスンが行われています。
正しい姿勢が身に付けば、観客に伝わるものが増えます。バレエのレッスンからはパフォーマーとして疎か (おろそか) に出来ない基本を学んでいます。
日舞は「師匠」から指導を頂いています。「師匠」とは「名取」より上位格で、「人に教えることができる資格」を持つ先生です。
体の動かし方から捌き(さばき) 方、立ち居振る舞いや所作を教わります。特に扇子の扱い方は楽曲内の振り付けに関わってきますので重要です。スペーズでは扇子を適当に振っているわけではありません。開き方から返し方まで、すべて日舞の基本から習得していきます。簡単には覚えられないので、メンバーは時間をかけて練習しています。
先生から許可を頂けるまで、扇子を使った楽曲の披露はおあずけとなります。
「バレエ」にしろ、「日舞」にしろ一朝一夕で身につくものではありません。しかし、それらの基礎を学んでいるのといないのとでは、きっと長い時間の間に大きな差ができるはずです。
スペーズは、目の前だけの成果を求めていればいいというグループではありません。将来に渡ってそれぞれのメンバーが「何者か」になって欲しいという強い理念を持っています。
扇子ひとつの扱い方についても「知っている人」がスペーズを見た時には、きっと「ほう、ちゃんと勉強しているな」と言ってもらえるはずです。
「芸は身を助ける」と言います。何かひとつでも得意なことを持っていれば、困窮した時に助けになる、という意味です。
稽古と練習は地味なことばかりの積み重ねです。しかし、必ずそれらがメンバーの役に立つ日が来ると信じてレッスンカリキュラムを提供しています。
以上
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