自分たちの「男装」を ③
メンバーがウィッグもカラコンもシークレットシューズも身につけていない理由があります。スペーズの現在の主戦場はライブステージです。しかし、マスメディアで活動したいという野心はあります。映画、テレビ、ラジオ、紙媒体、インターネットで。俳優、司会者、リポーター、パーソナリティ、DJ、コメンテーター、ひな壇タレントなどとして。
例えば、体をはったリポーター仕事の場合、ウィッグがとれるから「できません」とは言えません。俳優業の場合、カラコンを外した役柄を配役された時、「キミ、誰?」とスタッフから言われても困ります。最初から身長を誤魔化したり、アイデンティティを衣装に頼ったりしなければ、メンバー個人のキャラクターこそが価値として評価されることになります。
派手な衣装も仕掛けも演出もないグループです。なので、「勢いよく売れる」ということとは縁がないかもしれません。しかし、虚飾がない分、メンバー個人個人のキャラクターにファンは深い理解と愛情を示してくれているように感じます。これは強いと思います。
「自分らしくいられる男装」。スペーズの男装は、そういうカンジです。ゆっくりでもいいので、ジワジワと「彼ら」の魅力が広がっていくと良いなと思っています。
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