バックステージ「台本の読み合わせ」
スペーズは6月の定期公演の準備を始めています。6月の定期公演では、短い芝居を披露する予定です。芝居の稽古は台本を手に「読み合わせ」からスタートします。先日から「読み合わせ」の稽古をしています。
「読み合わせ」は単に台詞を読む時間ではありません。作品の土台を揃えるためのかなり重要な工程なのです。コント芝居であっても、スペーズでは、芝居演目の稽古は必ず、この「読み合わせ」から始まります。
「読み合わせ」の目的。
まずは、物語と構造の共有することが大事です。全員で声に出して読むことで、「ストーリーの流れ」、「シーンのつながり」、「テンポ感」を把握できます。これは台本を黙読するだけでは見えてこないポイントです。
次には「役の第一印象」をつかむことが目的です。それぞれの役に対して、演技をつける前の段階で、この人物はどんな性格か、どんな背景や目的を持っているのか、障害は何かなどを「仮決め」していきます。ここでの方向性が、その後の役作りの出発点になります。
スペーズでは、それぞれのキャラクターの関係性を見つけていくために、台本上には描かれていない「キャラクターの設定や人生の年表」などをメンバーに考えてもらうこともあります。
「セリフや やりとりの違和感」を確認していくことも重要です。セリフを実際に声に出すと言いにくかったり、意味が通りにくかったり、リズムが崩れる部分が明らかになってきます。ここで必要なのが台本の解釈のすり合わせです。何を伝えたい話なのか、役はどういう目的を持っているのか、障害は何かなどをメンバー間ですり合わせます。ここで意味不明だったセリフの意味がわかったり、演技のトーンが定まったりしていきます。同時に会話の「調子 (会話が早い遅い、トーンが明るい暗い、声が大きい小さいなど)」や「間」も確認をしていきます。
これらの様子を確認し、メンバーの考えを出し合うことで演出の方向性や流れが明確になっていきます。
スペーズは同じ台本でも上演するごとに配役が変わる「マルチキャスト」になっています。そのため、配役が変わり、役者が変わるごとに「読み合わせ」を行い、毎回、「何かが違う」芝居を披露していくのです。
「読み合わせ」をしながら、メンバー間でディスカッションを重ね、各々の演技プランを練っていきます。その後立って軽く動きながらやりとりの確認をしていき、「立ち稽古」へと進んでいくのです。
本番まで時間はあるようで、ありません。実際はすべての時間を「芝居」演目に使えるわけではないからです。それでも、今スペーズのメンバーは「少しでも良いものをお客さんに観てもらおう」と真摯な態度で稽古場に立っています。
どうぞお楽しみに!!
以上
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