日本アカデミー賞からもらった勇気
「日本アカデミー賞」は、日本の映画賞です。国内の映画産業の振興を目的として、一年間の映画作品を対象に色々な部門で優秀な作品、人、技術などを評価する賞です。
2025年3月14日(金)、第48回日本アカデミー賞の授賞式が東京都内で行われ、各部門の最優秀賞の発表がありました。
毎年、作品賞は大手の映画会社やテレビ局が関わるような大作映画が選ばれます。しかし今年は大番狂わせが起りました。
作品賞を受賞したのは、わずか1館の公開から口コミで全国300館以上に広がり、興行収入10億円を超えた低予算映画だったのです。
この結果に思わず涙が出てしまいました。
2024年に映画館で観た映画のなかで、自分としては一番面白いと思った映画です。
本当に映画が好きな人には「是非、観てください」と薦めていました。観た人からは「教えてくれてありがとう。観ておいてよかった」とお礼を言われていました。
江戸末期の侍が落雷を受け、現代の映画スタジオにタイムスリップするという内容です。
設定自体に目新しいものはありませんが、監督をはじめ製作している人たちが「本当に映画を愛している」んだなぁ、と伝わってくる映画です。
低予算で作られているため、テクニカルな部分にチープさはあります。しかし、人の心の機微が、とても丁寧に描かれており、不覚にも何度も目頭が熱くなりました。
本当に良い映画が最高の評価を受けたということに大変感動したのです。
そして、この作品の監督がインタビューに答えています。その中に勇気を貰える言葉がありました。
「最後まで物事を諦めずにやることを教えてくれた昨年死んだ父と、そして頑張っていれば誰かがどこかで見ていてくれているといつもおっしゃっていたある俳優 (故人)さんに見せてあげたいです」
心に沁みます。「男装パフォーマンスユニット・スペーズ」を、諦めずに支え続けていこうと改めて決意しました。
以上
0コメント