“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十四通目『水は低きに流れ、人は易き(やすき)に流れる』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十四通目『水は低きに流れ、人は易き(やすき)に流れる』
日常で二択を迫られることはよくあります。こっちの計画を選ぼうか、それともこっちの計画を選ぼうかと迷うことがあるはずです。
もし、それが芸能の世界で君の自己研鑽に関わることの二者択一の場面だった場合、迷わず「困難な道」を選んでください。
仕方がないのです。君は一般人ではありません。一般の人が選ばない道、一般の人が進まない方向に向かって、どんどん進んでいくからこそ「憧れられる存在」になり、「見上げられる高い場所」に行けるのです。
それなのに「困難ではない道」を選んでいては、いつまで経っても一般の人と違う存在にはなれません。「困難ではない道」を選び続けている人が、どうして「何者か」になれるのでしょうか。なれるわけないですよね。
ほんのわずかな違いでも「楽なほう」を選択すれば、君の価値は「ほんの少し低く」なります。また、次の選択で「楽なほう」を選べば、さらに価値は「下がり」ます。そうやって、君は自分の価値を少しずつ下げていっているかもしれないのです。
「水は低きに流れ、人は易き(やすき)に流れる」のです。
水が高いところから低いところに流れていくのが自然なように、人間も困難なことより安易なことを選択していってしまうのです。それは自然なことなのです。それが「悪」ということではなく、人間は「そういうもの」だという戒めです。
なので、芸能の世界で生きる君は、そのことをよくわかっていないといけません。
意識しておかないと、君だって自然に「易き(やすき)に流れ」ていってしまうのです。
二択を迫られた時に、人は色々な理由を持ち出して、「その選択肢しかない」と自分を納得させようとします。
「時間がない」「間に合わない」「お金がない」「人が足りない」「時期が悪い」「アクシデントに見舞われた」「今回は仕方がない」「また、次がある」・・・
とにかく、様々な理由を見つけ出して、「なんとか簡単なほう」で済ませようとしてしまうのです。
そういう時にもう一度、そしてもっと深く考えてください。
「本当にその選択肢でいいのか」と。
その選択肢は「困難なほう」ですか? 「楽だから」選ぼうとしていませんか?「易きに流れて」いっていませんか?そうやって、君は自分の価値をまた「低く」していっているのではないですか?
これまで、君は無意識に「楽なほう」「簡単なほう」を選択し続けているのかもしれません。本当にそれは無意識にやってしまう選択なのです。
二択を迫られた場合、君は「困難なほう」を選んでください。そしてそれを成し遂げた人だけが「憧れられる存在」に近づいていけるのです。
君は一般人ではありません。もう、それ以上、「自分の価値を下げない」でください。
「人は易き(やすき)に流れ、賢者は難き (かたき) に向かう」のです。
君には「賢者」でいてほしいのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十三通目」は2024年7月31日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十五通目」は2024年8月14日の記事
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