“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九通目『「はい」「わかりました」「お願いします」「申し訳ございません」「ありがとうございます」』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九通目『「はい」「わかりました」「お願いします」「申し訳ございません」「ありがとうございます」』
稽古場では「私語は厳禁」です。
君が発していい言葉は、「はい」「わかりました」「お願いします」「申し訳ございません」「ありがとうございます」。
これだけです。
あと、許されるのは挨拶の「おはようございます」「失礼します」だけでしょう。。
強いていえば先生が「何か質問はありますか」と言われた時は発言してもいいです。先生によっては稽古中に「質問があります」という発言を許可している場合はあると思います。
それから「絶対にしてはいけないこと」がふたつあります。
ひとつめ。稽古の途中で、「あ、もう一回やっていいですか」と自分で稽古を中断して、やり直しを求めることです。これはタブーです。
稽古は先生が「主導する」ものです。君の都合で中断したり、やり直したりしてはいけません。何かを間違えても最後までやりとおさなければいけません。最後までやりとおすことも「稽古」です。
「すいません、もう一回やっていいですか」という権利は君にはありません。立場をわきまえるようにしてください。
ふたつめ。稽古場でヘラヘラ笑っていてはいけません。先生が場をなごますためにギャグを言ったりした時は笑っていいです。または、先生自身が笑っている時は許されるかもしれません。
しかし君がヘラヘラ笑って、失敗をごまかしたり、居心地の悪さを隠すためにヘラヘラ笑っていてはいけません。稽古場では常に真剣勝負です。ヘラヘラ笑っている人が真剣に勝負できるはずがありません。
稽古場ではいかなる理由があってもヘラヘラ笑っていてはいけません。
決して、「厳しそう」とか「窮屈そう」と思わないでください。思う必要はありません。本当に稽古中は「はい」「わかりました」「お願いします」「申し訳ございません」「ありがとうございます」だけで十分なはずです。学ぶこと吸収することに集中していればよいので、無駄な言葉はいらないはずです。
なによりもそれくらいの「緊張感」がないと、本番の舞台の緊張感に負けてしまいますから。
稽古場では「私語は厳禁」。そう思っていれば間違いはありません。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百八通目」は2024年2月7日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百十通目」は2024年2月21日の記事
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