“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百一通目『君のパーソナリティは?』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百一通目『君のパーソナリティは?』
最初に定義しておきます。
「パーソナリティ」の語源は「仮面」を意味するラテン語「Persona(ペルソナ)」です。つまり、身に付けている (被っている) 自分、演じている自分のことを「パーソナリティ」というのが本来です。
一方、「キャラクター」は「彫る」、「刻印の 道具」を意味するギリシャ語に由来します。つまり、先天的に持って生まれたもので、生涯変わることのない性格のことです。「キャラクター」という単語は本来は「素顔の自分」のことを示します。
「キャラづけ」や「キャラ設定」という言葉が流通しているため、なんとなく「キャラ」という言葉のほうが「作られた」とか「被っている」という印象がありますが、本当はそうではないことを定義しておきましょう。
その上で質問です。
君はどんな「パーソナリティ」を演じて、ステージに立っていますか?
中には演じず「素のまま」でお客さんの前に立っている人もいるかもしれません。
でも、それはかなり「勇気がいること」です。
なぜなら、「素のまま」の自分が、お客さんに良い評価をしてもらえれば幸せですが、そうでない場合、自分の人格を否定されてしまうかもしれないからです。
それはとても怖いことです。
なので、多くのひとは「仮面を被っている」はずです。何か別人のパーソナリティを装っているはずなのです。
自分を守る「仮面」であるはずですし、他人から評価されるはずの「仮面」のはずです。
ただ、「仮面」を着けている自分のことは、案外よく見えないものです。
本当にその「仮面」が他人から評価され易い「仮面」なのかどうかは、第三者でないとわからないものなのです。
ひょっとすると本来の「キャラクター」から乖離した「パーソナリティ」だと、不自然すぎてお客さんに受け入れてもらえていないかもしれないのです。
カッコつけすぎていたり、可愛い子ぶりすぎていたり、お茶らけすぎていたり、物静かすぎていたり。。。
一度、勇気を出して、チームの仲間や運営責任者、ディレクターやプロデューサー、事務所の社長にステージ上での自分の「パーソナリティ」を確認してもらってください。
そして、必要があれば「仮面」を取り換えることもやるべきです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百通目」は2023年12月13日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二通目」は2023年12月27日の記事
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