“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三通目『「上手い」より「届く・伝わる」を』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三通目『「上手い」より「届く・伝わる」を』
2024年。新しい年になりました。
きっと君は「今年は〇〇〇〇」と一年の目標を立てたと思います。是非、その目標に向かって真剣に精進してください。
ところで、その目標に水を差すわけではありませんが、ひとつ伝えたいことがあります。
「上手い」より「届く・伝わる」を心掛けたパフォーマンスを目指してください。
もちろん、「上手い」に越したことはありません。歌でもダンスでも演技でもトークでもお笑いでもリポートでもモデルでも創作でも、なんであっても「上手い」ほうがいいに決まっています。
技術的に上達したり、知識を増やしたりすることは、「芸能の世界」に限らず向上心を持って生きていくためには必要なことです。
ただ、大切なのは「なぜ、上手くならなければならないのか」ということです。
「芸能の世界」で求められるのは、「人の心を動かすこと」です。人の心に何かを「届けたり」「伝えたり」するのが「芸能の仕事」です。
「上手く」なるのは、より「届けたり」「伝えたり」しやすくするための「手段」です。「目的」ではありません。
「上手く」なることだけを目指すと、それが「目的」になってしまいます。ただ、「上手い」だけの人は「自分をよく見せたいだけの人」で、「自分勝手なナルシスト」でしかありません。
そういう人は人目をひくので一瞬は支持者を集めますが、やがて孤独になってしまいます。
君はそんな風にはならないでください。
君のステージを見てくれる人を笑顔にしたり、感動させたり、没頭させてイヤなことを忘れさせたり、勇気を与えたり、希望を与えたり、元気にしたり、癒したり。
そういうことを目的にしてください。そういうことが出来るのが君の仕事なのですから。
「届けたい思い」、「伝えたいメッセージ」をいつもしっかりと意識して精進してください。
その上で「上手い」を目指して欲しいです。
2024年、君は「上手い」よりも「届く・伝わる」を心掛けたパフォーマンスを是非、目指してください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二通目」は2023年12月27日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四通目」は2024年1月10日の記事
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