“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八十六通目『君は要領よくやっているか』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八十六通目『君は要領よくやっているか』
「要領よくやっているか」と聞かれても、どういうケースでのことか、答えるほうも困ると思います。
今回は「稽古場で」とシチュエーションを限定しての話です。
稽古場で教わる生徒が複数いる場合、先生は時々、特定の生徒に対して指導をすることがあります。一人だけ出来ていない生徒がいると先生はわずかな時間ですが、マンツーマンで指導したりします。
そういう時に君はどうしますか?
先生が指導している箇所は「自分は出来ているところだから」と別の箇所の練習をしたりしていないでしょうか。
そういう人は「伸びが遅い人」です。
「伸びる人」は、この時は「チャンス」とばかりに、出来ていな生徒に対する先生の指導を自分が受けている指導であるかのように学びとっていくのです。
そもそも先生からマンツーマンで指導を受けるなんて、なかなかありません。たまたま出来ない生徒がいたから、「マンツーマン指導」が発生しているだけです。
でも、別の生徒が教えられているのを「チャンス」と考えれば、自分の動きの再チェックが出来るわけですから、こんな「ラッキー」なことはないわけです。
「要領が良い」人というのは、どんな時でも「先生から学び取ろう」と思っている人のことです。
誰に対しての指導であっても、そこから貪欲に学び取ってやろう、とする姿勢が大切なのです。
君は「要領よくやっていますか?」
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八十五通目」は2023年8月30日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八十七通目」は2023年9月13日の記事
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