匂い 音 記憶
マスクを外して屋外を歩くことが増えてきました。久しぶりということもあるせいでしょうか、街の「匂い」がよくわかります。
飲食店の近くで漂う調理の匂い。お茶屋さんの前に広がる煎茶の匂い。すれ違う人のコロンの匂い。地下鉄のホームの匂い。雨に濡れ始めたアスファルトから立ち上る匂い・・・
ただ、「不快な匂い」というものがずいぶんと無くなったな、とも思います。
何年か前であれば、汚い川の匂いとか、公園の公衆トイレの匂い、トラックの排気ガスの匂いなど「クサい匂い」が色々ありました。最近では、そういうニオイを感じることはほとんどなくなりました。
街がキレイになり、環境問題への取り組みが進んだせいでしょう。街中で「不快な匂い」に遭遇することがどんどん無くなっているようです。
「匂い」は「記憶」を呼び起こしてくれます。良い匂いであれ、良くない匂いであれ、「その匂いを嗅ぐとフッと脳裏に浮かぶ思い出」というものがあります。
町から「匂い」が消えていくことで、思い出すことがなくなる「記憶」があるんだろうな、と思うのです。
「匂い」と同じように「音」も「記憶」と結びつきやすいものです。特に「音楽」は「思い出」を呼び起こす装置のようなものです。
その曲を聞くだけで、あの頃のことを思い出す、というのはよくあることです。懐かしい曲を聞くだけで、一瞬にして昔に帰ったような気持ちになったりしますよね。
いつか、スペーズの曲を聞いた時にお客さんが「幸せな気持ち」になってくれればいいな、と思います。「ああ、この曲を聞くとあのライブを思い出すのよね」というような幸せな記憶と結びつけてくれると嬉しいと思います。(もちろん、その時にもまだスペーズは元気に活動しているつもりですが・・・)
そのためにはスペーズの楽曲の「データの配信」か「CD」がなければならないでしょう。また、お客さんの印象に残るような質の高いライブを披露しなければなりません。
スペーズの音楽を聴いて「幸せなひととき」を思い出してもらえるように頑張っていきたいと考えています。
以上
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