“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十三通目『「心が震える体験」をせよ』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十三通目『「心が震える体験」をせよ』
君は最近、いつ、「心が震える体験」をしましたか?
ところで「浴びるほど舞台を見ろ」、「浴びるほど音楽を聞け」。そう言われたことがありませんか?
次から次へと舞台を観ろ、たくさんのライブへ行けという意味です。
「なぜ?」と思うかもしれません。
「上手な人の演技や演奏をたくさん見たり、聞いたりして勉強しろ」ということなんだろうな、と思っているのではないでしょうか? 間違いではありません。参考にして技術を盗めという意味はあります。
しかし、「浴びるほど見たり、聞いたり」することの本当の目的は、「自分の心の震えを感じること」なのです。
パフォーマーは観客の「心を揺さぶらなければ」なりません。そのパフォーマー自身が「心が震える体験」をせずに、どうして他人の「心を震わすこと」ができるでしょうか。
心が震えるような体験であれば、「演劇」でも「音楽ライブ」でも「スポーツ観戦」でもかまいません。
ただ、重要なのは「生 (ライブ)」であることです。
会場の「空気の震え」とともに鑑賞することで、ライブパフォーマンスの醍醐味を体験することが大切なのです。こればかりは「録画」や「配信」では感じることは出来ません。
もうひとつが「自分のパフォーーマンス」より「レベルが上」の「生」を観なければならないということです。
たまに「アマチュアのではダメ。プロのを見ろ」という人もいますが、必ずしも「アマチュア」ではダメ、ということはありません。
「自分よりもレベルが上」であれば、アマチュアのステージでも、心が震える体験はできると思います。
逆に「生」であっても、「自分と同じか下のレベル」のパフォーマンスは、どれだけ見てもあまり役には立ちません。反面教師にくらいはなるでしょうが、時間の無駄です。
「浴びるほど見たり、聞いたり」することには多少の費用は必要になるでしょう。
しかし、君は「自分のパフォーマンスにお金を払ってもらおう」と考えているわけですから
自らお金を出して「心が震える体験」をすることは必須だと考えたほうがいいです。
積極的に「心が震える体験」をしに行ってください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十二通目」は2023年5月31日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十四通目」は2023年6月14日の記事
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