コロナ禍のボディブロー
2023年5月8日(月)から新型コロナウイルス感染症の法的な位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行します。
国はこれまでのように行動制限を求めることができなくなり、感染対策は今後、個人の判断に委ねられることになります。
また、 WHO (世界保健機関) も、新型コロナウイルスに関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」の解除を発表しています。
3年余り続いた世界のコロナ対策は大きな節目を迎えたことになります。
新型コロナウイルス感染症がなくなったわけではありませんが、「危機的状況」から局面が変化したのは事実です。
連休中はコロナ前に近い水準にまで人の動きが戻りました。行楽地は賑わい、観光する人も増えました。エンタメの世界も活気が戻ってきました。
リアルイベントも復調の兆しがあるどころか、「リアルの価値」が認識され、料金が上がっているものもあります。
しかし、3年という時間は短くはありませんでした。その間に失われたものは、あまりにも多かったと感じます。
飲食店のカテゴリーに入る「ライブハウス」は、一時期は公的な資金の援助を受けることが出来ていました。もちろんそれだけで十分なわけではないので、蓄えを削りながらの経営だったはずです。
現在では補助金も受けられず、コロナ前と同じように営業しなければなりません。しかし、3年の間に失われたものを取り戻すためには、以前よりも効率の良い経営が求められます。
つまり、より多くの入場者が見込めるライブを招聘すること、です。
このトレンドはスペーズがお世話になっているライブハウスでも同じです。
スペーズも3年間で色々なものを失いました。そのひとつがリクルーティングの機会です。
本来ならば1年以内のサイトで新人を発掘し育成し、メンバーとしてステージに送り出していかなければなりません。そのくらいのスピード感がないとグループの新陳代謝に追い付いていけないからです。
この3年間、多数の希望者に対応するオーディションは開催できませんでした。遠方から移動する希望者にも対応できませんでした。コロナワクチン接種を受けていただけない人には活動を推奨することができませんでした。
結果、メンバー募集のスピード感は失われ、複数の世代 (〇期生) が混在するメンバー構成を失うことになりました。
スペーズは7期生だけの若手の集団になりました。
まだ、経験値の低いメンバーだけでは集客力が弱まることは否めません。これまでと同等の活動を展開できる保証がありません。活動場所が担保されるわけでもありません。グループとして体力を取り戻すまで、少しの時間がかかるかもしれません。
新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行したところで、ライブハウスやグループへのコロナ禍の影響はなくなってはいません。むしろそれらはボディブローのようにジワジワと効き始めているのです。
今こそ皆さんの応援が必要な時です。スペーズに新しい世代が参加できるようになるその時まで、どうぞご支援頂きますよう、よろしくお願いいたします。
以上
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