“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十通目『キュンとさせる技術。ヒヤッとさせる技術不足』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十通目『キュンとさせる技術。ヒヤッとさせる稽古不足』
観客を「キュン♡」とさせる技術を身に付けてください。
といってもこれは稽古を積めば良いというものではありません。場数がモノを言う場合のほうが多いからです。
というのは、お客さんが「どういう時にどんな反応をするか」は「お客さんがいないとわからない」からです。
ただし、「キュン♡」とお客さんがときめいてくれそうな一瞬というのは歌やダンス、芝居のどこかにあるはずというのは「想定」できます。
目線だったり、セリフだったり、ダンスの振りだったり、ステージ上の他の誰かとの連携のシーンだったりです。
是非、日頃から「おや、ここのところで“キュン♡”とさせられるかも。よし、次のステージで試してみよう」ということを繰り返していってください。
やがて、「キュン♡」ポイントを見つけ出すことができるはずです。
一方、お客さんを「ヒヤッ」とさせるようなことはあってはなりません。
たとえばダンスの時、「位置取りを間違えて」他メンバーと接触、衝突したりすれば、お客さんは「ヒヤッ」とします。
そればかりか衝突して転倒し骨折したり、接触してマイクや小道具などで顔や体を傷つけるなどしては大変です。
ステージ上では集中力を切らしてはなりません。常に周囲を意識していなければなりません。その上で歌い、踊り、演技をしなければならないのです。
そもそも「位置取りを間違え」るということがあれば、それは「稽古不足」に他なりません。
自分の芸を磨くだけでなく、ステージ上の「安全」を保つためにも、しっかりと稽古をしてください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十九通目」は2022年3月1日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十一通目」は2022年3月15日の記事
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