自分の芸能生活の次の局面への移行
先日、大手男性アイドル事務所の役員交代がニュースとして報道されました。その会社の中で本当は何があったのかは別として、注目したいのは交代前の役員も新任の役員もアイドルとしてステージに上がっていた人たちだということです。
パフォーマーが前線から離れてもグループを支えていくという仕組みは、とても良いと思います。
自分の経験から後進を指導・育成し、時にはパフォーマーの気持ちによりそって悩みを聞いたり、相談にのったりできるでしょう。
自分が「経験したこと」、「蓄積した知識」、「体得した技術」を、前線から退いた後も「資産」として生かすことができるのであれば、それはひとつの幸せだと思います。
自分がステージで活動した時間の何倍も、後進を通して「活動していける」と考えてよいのではないでしょうか。
地方アイドルの世界では、「卒業したら終わり」というケースが圧倒的に多いと思います。引退後も物販スタッフとしてグループを支えたり、ダンスのコーチとして後進の指導を続けるという例はあるようですが、それは極めて稀です。
卒業後は別のグループにパフォーマーとして移籍するか、新しい生活に切り替えるのがほとんどでしょう。
卒業が自分の芸能生活の終点とせずに、「自分の芸能生活の次の局面への移行」と考えるような文化がもっと育てば、「地方アイドル業界」は、もっと高みに行けるのにな、と考えています。
以上
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