プレッシャーとストレス
先日、外部公演のステージ本番前にメンバーに聞いてみました。
「本番前は今でも緊張しますか?」と。
どのメンバーも「何年たっても緊張する」と答えました。
もちろん、緊張の度合いは駆け出しの頃とくらべれば、ずいぶんと落ち着いたものになってはいるのでしょうが、やはり本番前の緊張というものはいつまでもあるようです。
ステージに上がり、スポットライトを浴び、拍手をもらう。普通の人なら一生縁のない世界かもしれません。憧れられて当然の世界です。ステージにあがるパフォーマーは幸せなんだろうな、と人は思うかもしれません。
間違いなく「幸せ」だと思います。他人から賞賛される。そんな経験はなかなかできませんから。
ただ、その「幸せ」の陰には必ず「努力と工夫」があります。何もしないで「幸せ」になっているわけではありません。
人より眠る時間を削って、「稽古」をしたり、「勉強」したりしています。ひとりでも多くのお客さんに見てもらおうと「宣伝」もしています。そういう「努力と工夫」を人知れずしています。
芸能の世界で「幸せ」は何もしないで手に入れられるものではありません。
もっと上手くなろう、ライバルに勝とう、技術を上達させようという「ストレス」と戦い、お客さんをひとりでも多く呼ばなければならないという「プレッシャー」と付き合いながら日々を過ごしています。
そういう「もっと」が評価されるのが「ステージ」です。だから、パフォーマーは、いつまでたっても本番を前に「緊張する」のです。
自分が「評価」される一瞬が、この後、待っていると知っているから。。。
芸能の世界にいる人たちは、常に「プレッシャー」と「ストレス」と戦っているのです。その対価がステージでの賞賛なのです。
以上
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