“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十二通目『違和感は個性のバロメーター』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十二通目『違和感は個性のバロメーター』
「個性」は大切な武器です。芸能の世界では特に重要です。
自分の個性がわからないと言う人がたまにいます。そういう人へのアドバイスをします。
「違和感」を見逃さないように日々を過ごしてください。
「違和感」は「感度のバロメーター」であり、「個性のバロメーター」でもあります。
生活の中でふと違和感を覚えたり、稽古やミーティングの最中に違和感を覚えることがあるかもしれません。「あれ、これ何だろう?」「おや、思っている事と違う」「え、それでいいのかな?」。そういったことです。
「違和感」というものは「自分の常識」と「周囲の常識」との差異から生まれます。つまり君の中にある「周囲と違う何か」が「違和感」の元になっているわけです。
それは「知識の差」だったり、「経験の有無」だったり、「目的が別」だったり「思想や思考の違い」だったりです。
いずれにしても君の中にある「オリジナリティ」とよべるモノが「違和感」を生み出しているのです。
「違和感」を大事にしてください。「違和感」を覚えた時はどんなに些細なモノでもよいので、見逃さないでください。
そして、「なぜ、違和感を覚えるのだろう」と考えてください。仮説を立て、正体を突き止めてください。
「ああ、なるほど。だから違和感を覚えたのか」という「答え」を必ず見つけるようにしてください。
その「答え」のひとつひとつが君の「感度を磨いて」いってくれますし、君の「個性」を表す「ピース」なのです。
「ピース」を集めていくうちに「ああ、自分はこういうコトを考えているんだ」とか「こういう考え方をしているんだ」とか「こういう人なんだな」ということが見えてきます。
自分がどういう「武器」を持っているかを知るためにも、自分の「違和感」を信じてください。それは「君自身」ですし、「君の個性」なのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十一通目」は2023年1月4日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十三通目」は2023年1月18日の記事
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