“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十二通目『チャンスは一度だけと思え』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十二通目『チャンスは一度だけと思え』
「チャンスの神様には前髪しかない」という言葉を聞いたことがあると思います。
ギリシャ神話にカイロスという神様が登場します。前髪は長いのですが後頭部が禿げた美少年という容姿です。(どういうこと?) カイロスを捕らえるには彼が目の前に現れた瞬間にその前髪を掴まなければなりません。通り過ぎてからでは掴むべき後ろ髪がないからです。
「チャンスはすぐに捉えなければ後から捉えることはできない」という意味です。
好機が訪れたり、大役を与えられたときは「チャンスは一度だけだと思って」取り組むべきです。
例えば「君にはこの役を演じて欲しい」と言われたり、「君にはこのパートを歌って欲しい」と言われたら、君は全力をかけて、その仕事に取り組むべきです。
「難しい」と思っても、「出来そうもない」と思っても、100回でも200回でも練習して「出来るように」なるべきです。
なぜなら、君にその役割を与えた人は、「君なら出来る」「君に向いている」「君にやって欲しい」「君がやることがグループの最大のバフォーマンスを引き出せる」と君に期待をかけているはずだからです。
なによりも、「君のことを最大限に肯定している」ということです。
それにも関わらず、「数回だけやったけど難しくて無理」とか「好きじゃないから気が乗らない」とかを理由に「出来ません」などと言えば、たちまち君からその「役割」は奪われ、誰か他の人の手に渡るでしょう。
なぜなら、君は自分を「肯定」してくれた人の価値観を否定したことになるからです。それはつまり、自分自身を否定するということと同義になります。
チャンスは一度だけだと思ってください。そして、チャンスを与えられたら、絶対に離してはなりません。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十一通目」は2022年8月17日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十三通目」は2022年8月31日の記事
0コメント