メンバー座談会「わがまま相談所」を終えて「前編」

 2022年4月24日 (日)定期公演「スペーズワンマンショー 92 高月圭生誕祭 編」を終えて、桐山 涼、鈴川 彰、高月 圭のスペーズメンバー3人が、3カ月ぶりの定期公演で発表した新作芝居について思いを語り合いました。

 その様子を3回に分けて、掲載します。


── お疲れ様でした。


全員  お疲れ様でした。


── 2022年4月24日 (日)定期公演「スペーズワンマンショー 92 高月圭生誕祭 編」は、いかがでしたか?

  まずは今回の公演の主役であり、「わがまま相談所」の作・演出の高月 圭から感想をお願いします。


圭  今年1月以来の3カ月ぶりの単独公演でした。不安と楽しみがごっちゃになって今日を迎えました。

   歌もあり笑いもありお芝居もありで、「ああ、スペーズってこんなん、こんなん」と久しぶりに色々出来て

   ボクは楽しかったです。


涼  初めての「3人での」定期公演となりました。ステージを広く広く使おうと意識しました。どうだったでし

   ょうか? バミリも広くとってパフォーマンスしました。ダンスのキレがよかったねと、お客さんに言っても

   らえました。


彰  マイクのハウリングで動揺してしまい、ターンの方向を間違えてしまいました。その時に3カ月のブランク

   を感じました。出来る限り大きく動こうと意識しました。そのためか、いつも以上に汗をかいたような気が

   します。

   一方で熱が入りすぎると周囲が見えていないことがあるとダンスの先生からは指導されていましたので、客

   観的に自分のことを見るもうひとりの自分を後頭部あたりに置きつつ、バフォーマンスしました。




── スペーズとしては珍しいシリアスなお芝居。「わがまま相談所」はいかがでしたか?


圭  「わがまま相談所」は「世にも奇妙な物語」を見ているようだとお客さんに言われました。そう言われたん

   ですが自分は今日の本番中の記憶があんまりないんです。


── 集中していたんですね。役に入り込んでいたということですね。


涼  いつもは「わーわー」言ってるだけの「桐山 涼」が、真剣な芝居を出来てたね、と言ってくれるお客さんも

   いました。イェーイ! (となりのメンバーとグータッチ)

   そこはみなさんに見てほしかったところなので、見に来てくれた人全員が「あ、ギャップに萌える」と言っ

   てもらえるようになっていきたいなと思います。


彰  お客さんからは「よく演じたね」「ハマリ役だったよ」とか「長セリフ」がすごかったとか、言っていただ

   けました。あのセリフはホントに苦労したので、苦手だったセリフが、ちゃんと言えてよかったです。

   しかも、今日いきなり段取りが増えたりしたので (※1)、ドキドキしました。(全員笑) でも、1.3倍 (※2)には

   なってなかったかもしれません。ゴメンなさい。自分にどんな風に照明があたっているのかも、よくわかっ

   ていませんでした。


── 当日の変更によく対応できていたと思います。


彰  「佐藤がコワイ」というお客さんもいました。そういう意味では、仕事はできたと思っています。


── 稽古場では台本には書き込まれていない部分についても裏設定を考え、圭と確認し合っていましたね。


彰  はい。客席からは判らないかもしれませんが、「佐藤」には、ある「工夫」がしてあります。特には触れて

   いないけど、物語に厚みを生むことができたと思います。次の機会があれば、それがどこなのか、是非、チ

   ェックしてほしいですね




『座談会「わがまま相談所」を終えて「中編」 』に続く


※1 当日のリハーサルで「佐藤」の長セリフのシーンに「立ち位置」の変更と「照明」の演出を加えました。

※2 演出の変更に合わせて、「佐藤」の声量を徐々に上げ、最終的には稽古時の1.3倍くらいの声量を目指しました。

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。