稽古での楽しみ
2018年初演の芝居の稽古をしています。6月の定期公演「スペーズ ワンマンショー 94」で披露したいと、メンバーから要望がありました。久しぶりに懐かしい演目の台本に目を通しました。
まずは「読み合わせ」を繰り返します。初演当時とは配役を変更しなくてはなりません。メンバーたちと意見交換します。色々な組み合わせを試しながら、新しいキャストを決めました。
「読み合わせ」を進めながら、登場人物の設定の確認を共有します。物語の背景などについてもメンバーそれぞれのイメージをすり合わせます。いつの時代なのか。日付、時間はいつなのか。天気はどうか。場所はどこか。どういう所か。部屋の間取りは。登場人物たちの目的は何か。障害は何か。物語のゴールはどこか。
舞台上の芝居は、登場人物たちにとっての日常の一場面でしかありません。舞台で見せられる「時間」以外にも、「登場人物たちの生活」があるはずです。
観客が「芝居」として見る場面の前にも、登場人物たちは「何かをしていたはず」です。その何かの延長線を切り取ったのが「芝居」となっているわけです。
台本には書かれていない。「台本の外」の世界を想像しながら、「台本の中」の芝居を構築していきます。
この作業は4年前と今をくらべると、密度が違います。メンバーも知識と経験が増え、この作業の大切さを理解できるようになりました。情報交換の量が圧倒的に増えました。
成長した、ということだと思います。最近のスペーズの芝居の濃度が変わってきていることに気が付いているお客さんもいらっしゃるでしょう。それはこういうことだったのです。
今、メンバーの成長が確認できる稽古がとても楽しいのです。
さて、久しぶりの演目。それは何か。是非、公演でご覧ください。
以上
定期公演「スペーズワンマンショー94 ベストコンデション 編」
日時 2022年 6月 26日 (日曜日)
場所 ROXX栄 (名古屋市中区錦3丁目6−13 たての街ビル B2)
時間 11:30開場 12:00開演
料金 2,000円(1ドリンク込)
予約はコチラ ↓
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