“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 十八通目『人間関係の悩み』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 十八通目『人間関係の悩み』
君は今、人間関係のことで悩んでいるかもしれません。
君がアイドルグループの一員なら、それは同じグループのメンバーのことかもしれません。事務所の社長や運営担当者についてかもしれません。
あるいは学校の同級生のことかもしれませんし、部活の先輩かもしれません。後輩というケースだってあるでしょう。人によったら職場の同僚のことかもしれませんし、上司が苦手ということだってあるでしょう。
残念なことなのですが、「イヤなヒト、苦手なヒト、キライなヒト、気に入らないヒト」は、『大体の場合どこにでもいます』。そうなのです。『どこにでもいる』のです。
例えば、今、君がいる「その場所 (グループや学校、部活、会社、バイト先、塾など)」から逃げたり、辞めたりしても、「次の場所」には大抵、「苦手なヒト」はいるものです。本当に、コレはそういうものなのです。
周囲の人に相談したり、助けを求めることはするべきだと思いますが、この種の悩みには、“決定的な解決策” がない場合が多いのです。
君が「苦手」と思うヒトが、誰もが認めるほど「人格に欠陥」があるなら、こういうヒトは社会的に排除されていくはずなのですが、そうでない場合は、『相性』の問題になるからです。
君は「苦手」と思っても、他の人は、その人と上手に付き合っている、ということがあったりしませんか ?上手に付き合える「ノリ」や「要領」「技術」「経験」「手段」を持っている他の人にとってみれば、「相性は “悪くはない” (“良い” とは言い切れませんが)」相手といえるわけです。
人間関係の悩みは、ほとんどが『相性』に起因する、と考えてください。そう考えて『割り切る』ことができるといいのですけどね。
もうひとつ。「人間関係」は『時間』と関わりがある場合があります。
例えば、「学校」なら、数年間で「苦手なヒト」との関係は解消されたりします。(もっとも、その数年間がつらいので悩んでいるのでしょうけども) 会社の上司ならやがて人事異動で変わることもあります。(相手が代表だったり、経営者だと、そうならないかもしれませんが)
『時間』とともに「悩み」の様子は変わっていくことがあります。慣れたり、馴染んだり、自分に味方ができたりすることがあります。あるいは、相手の何かが変化して、苦手じゃなくなることもあります。自分が成長して、相手のことを必要以上に意識しなくなることもあります。
「時間が経てば変わるかも」という考え方はしてみてもよいと思います。
さて、君がアイドルグループのメンバーだとすると。「そのグループを辞める」という選択肢を選ぶ権利が君にはあります。それは自由です。
でも、よく考えて欲しいのです。「芸能活動」は「部活」や「遊び」ではありません。そして、グループのメンバーは「友達」や「クラスメイト」ではありません。
「芸能活動」は、お客さんから対価を頂戴して、エンターテインメントを提供する「仕事」です。また、グループのメンバーは、仕事をするための「パートナー」であり、「チームメイト」です。
君のメンタルは誰かに侵されてもいいというものではありません。しかし、自分で「芸能の世界」を選んだのであれば、責任をもって「人間関係」には向き合うべきです。
「人間関係」は『相性』の問題だし、『時間』が、やがては問題を解決することがある、と『割り切る』ような『勇気』を持てると良いですね。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十七通目」は2022年5月11日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十九通目」は2022年5月25日の記事
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