真似されてナンボのスペーズスタイル

 『オリジナル楽曲を歌ってダンスをする。小芝居やコントもやる。時にはお客さんからお題をもらって即興芝居もする。漫才を披露することもある。お客さんを巻き込んだゲームのようなものもやる。様々な演目を1時間の枠の中で構成する』


 これがスペーズの公演の『スタイル』です。


 アイドルの単独公演でコーナー的に芝居を披露することはあります。ただし、だいたいの場合、それは「その時かぎり」の演目です。

 スペーズの場合、「小芝居」や「コント」や「漫才」などが、「歌唱曲」と同じように「レパートリー」となっています。

 対バンアイドルライブなどでも「歌唱曲」と同じように「コント」をセットリストに組むなどということは、スペーズを結成した2015年には、どこもやっていませんでした。

 おそらく全国的にみても2022年現在、そんなことをやっているグループはないと思います。もし、似たようなコトをスペーズを参考にして、やっているグループがあったとしたら、嬉しいです。


 「勝ったな」と思えるでしょう。少なくともそのスタイルを考案したという一点においては。


 芸能の世界だけではなく「真似されてナンボ」というものがあります。ビジネスモデルなり、商品なり、アイデアなり、真似されるということは「価値がある」と認められたということです。


 スペーズには、ひとつの矜持 (きょうじ) があります。「なるべく余所がやっていることはやらない」というものです。逆に言えば「余所がやっていないことに挑戦する」ということです。これはひとつの戦略でもあります。


 スペーズの公演スタイルは、「余所がやっていないこと」への挑戦から生まれたスタイルです。


 もし、そのスタイルが真似された結果、広がっていくことがあるとすれば、『スペーズは元祖』になれるわけです。


 こんなに光栄なことはないと思います。

                                                 以上


男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。