アロマンティックとアセクシュアル
2022年1月クールでNHK総合にて毎週月曜日夜に放送中のドラマ「恋せぬふたり」が3月21日に全8回の放送を終了します。岸井ゆきのと高橋一生が主演。
他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女が「家族」として同居生活を始めるという設定。ふたりの関係が周囲に波紋を広げていく様が、そのまま「アロマンティック・アセクシュアル」が世の中にどのように理解されていくのかを描いており、興味深い作品となっています。
なによりも「アロマンティック」と「アセクシュアル」というセクシュアルマイノリティを広く知らせたという意義は大きいと思います。
「アロマンティック」は、他者に恋愛感情を抱かないこと。「アセクシュアル」は、他者に性的に惹かれないこと。両方の性質を併せ持つ場合は「アロマンティック・アセクシュアル」といいます。また、他者に恋愛感情を持っても性的欲求は抱かない人は「ロマンティック・アセクシュアル」というなど、とても多様です。
「セクシュアルマイノリティー」とか「LGBT (最近ではLGBTQIA)」とひとつの単語では表現しきれないほどセクシュアリティーは複雑に枝分かれしています。
2015年に男装パフォーマンスユニット「SPADES」(スペーズ)を結成したとき、「セクシュアルマイノリティー」と呼ばれる人は世の中の13人に1人はいると言われていました。きっと今ではもっといるのではないでしょうか。「セクシュアルマイノリティー」の情報がマスメディアやSNSでどんどん拡散され、「自分もそうなのかも」と気がつく人が増えているような気がします。
「男装」という文化は「セクシュアリティー」とは無縁ではありません。これからスペーズが活動していく中で「どういうメッセージを発信していくべきか」は、しっかりと考えていきたいと思います。
以上
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