アイドルのセクシュアリティの多様化 ③

 「②ジェンダー平等の流れ」というのは誰かの仕掛けというより自然発生的な流れのようです。コロナ前にも、その萌芽はあったのでしょうが、コロナ禍が「個人の意識」をよりハッキリとさせたようです。「個人の意識」には「性差に対する考え方」も含まれています。

  パフォーマンスする側もオーディエンス (お客さん) 側も「別にジェンダーだから何? 関係ないんじゃない、そんなコト」という感覚が広まりつつあります。世界的には実に理想的な感覚がアイドルシーンに育っているようです。

 そういう感覚の中で、「男装」してステージに立ちたい、「女装」して歌って踊ってみたいという人たちが、なんの躊躇もなくパフォーマーとして登場するようになってきました。お客さんもそれを歓迎しています。


 『ステージ』というものが、どんな表現も『あり』とする『装置』として作用しているためです。


  国連が掲げた「SDGs (エスディージーズ)」は「誰も置き去りにしない」持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。2030年の達成を目指す17の目標と169のターゲットで構成されています。17の目標には「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」などが設定されています。「ジェンダー平等を実現しよう」という目標もそのひとつです。そのターゲットとして「あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する」というものがあります。

  「女性」も「男性」も、「男装」も「女装」も、その他すべてのジェンダーが混在するアイドルシーンへの動きは、誰にも止められないと確信しています。


  今、そういう時代へ向かっているのです。そして、スペーズは、その『最先端』にいると自覚しています。 

                                                以上

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。