自分たちの「男装」を ①

　2021年8月8日、東京オリンピックが閉幕しました。17日間、たくさんのドラマが生まれました。最終日に行われたバスケットボール女子の決勝で、日本は銀メダルを獲得しました。この競技でのメダル獲得は男女を通じて初めての快挙でした。

　体格の大きい海外のチームに挑んだ日本チームのコンセプトは、小さいけど速い、です。速く動き、3ポイントシュートを決め、相手を外に引っ張り出して、空いたところに切り込む。自分たちに出来る事を考え抜いたうえでの戦略です。

　決勝戦第4クオーター、アメリカにリードを広げられ、最後のタイムアウト。トム・ホーバスHCの選手へのアドバイスが聞こえました。「自分たちのバスケを」という言葉です。結果として点差は縮められずアメリカには敗れました。しかし、「自分たちのバスケを」貫き通したからこそ、日本女子バスケは、強豪に勝って決勝まで上がり、新しい歴史を作ったのです。

　スペーズは、「自分たちの男装を」信じて、これからも前を見て進んでいきます。