バックステージ「ボイトレとゴムボール」
先日、稽古場でのボイストレーニングの時間にメンバーの声域チェックをしました。声域チェックとは「この人は低い音から高い音までどのくらいの範囲で歌声をだせるか」を確認することです。
先生の押さえる鍵盤のリズミカルな音に合わせて発声をします。定期的に行うことで「自分がどこまで声を出すことが出来るのか」を確認できます。また、自分の弱点を知ることができるので、今後の課題が明確になります。
日々のトレーニングによって、この声域は広がっていきます。
どのメンバーの声域も範囲が拡大していました。声域だけでなく、リズム感がよくなっていたり、音階を聞き分ける耳もよくなっていることがわかりました。
そのことに自分自身で驚いているメンバーもいました。
スペーズ全体の歌唱力は、この1年あまりでずいぶん向上しました。
2026年には「ヒヲツケロ」「ショーネン」「ショータイ」と難しい新曲に挑んできましたが、いずれも歌うごとに自分たちのモノになってきているようです。
メンバーが日々、地道に努力していることはもちろんですが、なによりも先生の的確なご指導があってこそだと感じています。
ボイストレーニングの先生は、様々なメソッドやツールを使って、メンバーのスキルを磨いてくれます。
そのひとつが「ゴムボール」です。
ゴムボールは、握力を鍛えることが目的のものではありません。体の力の使い方を声に結びつけるための補助具として使用するのです。
例えば発声する瞬間にボールを軽く握ります。「ハッ」などと短い声を出す瞬間に、ボールを軽く「ギュッ」と握ります。声を止めたら手も緩めます。
こうすることで声を出すタイミングと身体の動きを一致させ、声帯や喉だけで声を押し出そうとする癖がある人に、体全体を使う感覚を知ってもらいやすくなります。
または、「アーーー」とロングトーン (長く発声を続けること) を出しながら一定の強さで握ることで息、声、体の支えを一定にします。音の途中で声量が落ちたり、息が急に抜けたりする人の練習になります。
ほかには、歌詞の強調したい単語や拍だけ「キュッ」と握ることで、リズム、アクセント、言葉の立ち上がりを明確にすることを意識できるようになります。ダンス&ボーカル系で、声が平板になる人には使いやすい方法といえるでしょう。
いずれの場合も基本的には、握る強さそのものを鍛えるというより、「握る」「緩める」という身体感覚を発声にリンクさせることが狙いです。
このようにして先生は必要に応じて、タオルを使ったり、ゴム風船を使ったりして、メンバーに自宅でもできる練習方法を教授してくれます。そのいずれもが「楽しく続けられる」ものであることが魅力です。つらいことはなかなか継続できませんが、楽しかったり、面白かったりするものであれば、思いついたり、時間があるときに実践できます。
メンバーはそのように指導を頂いて、みなさんに「少しでもよいパフォーマンス」をお見せしようと、日々励んでいるのです。そんなことを頭の隅において、今日もスペーズメンバーのパフォーマンスを応援してください。
以上
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