“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十二通目『奢りや甘えがありませんか』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十二通目『奢りや甘えがありませんか』
今、君は「自分のファンやお客さんがなかなか増えない」と悩んでいませんか?
伸び悩む理由や原因は色々とあると思いますが、まずは一度、胸に手を当ててチェックしてみてほしいことがあります。
今の君に、「奢り」や「甘え」はありませんか?
ここで言う「奢り」とは、「思い上がり」や「気の緩み」、そして「調子に乗ってしまう気持ち」のことです。
例えば、今後の舞台やライブの告知をするときに、「もう予約してくれたよね?」とか、対面の時に「もちろん来てくれるよね?」といった言い方をしていませんか? あるいはSNSで、相手が来ることが当たり前であるかのような文章で発信してはいないでしょうか。
もしそうなら、要注意。君は無意識かもしれませんし、そんな意図はないかもしれませんが、相手の受け取り方は違ったりします。君はそう思っていないかもしれませんが、相手を脅迫しているのです。君は思い上がりもはなはだしいと言われる表現をしているのです。
君は今、それほどまでに誰もが認める売れっ子なのですか? お客さんが自分を見に来て当たり前だと思えるほどのパフォーマンスを、「価値ある商品」として届けることができているのですか?
さも「お客さんが来ることが当たり前」のような物言いをしていると、やがて相手から見放されてしまいます。なぜなら、そこには「感謝の気持ち」と「相手への思いやり」が欠けているからです。
お客さんは、貴重なお金や時間、そして日々の様々な都合をやりくりして、会場に足を運んでくれています。それを忘れてはいけません。
「見に行ってもいい」と思える価値ある「商品」や「サービス」、「特別な何か」を求めて来てくれているのです。それなのに、相手の事情を何一つ鑑みずに「当然来るよね」と一方的にプレッシャーを与えるのは、一体「何様」なのでしょうか。謙虚な気持ちを忘れてはいませんか?
また、お客さんが色々な事情を抱えながらも君を見に来てくれたとき、君はどんなパフォーマンスを提供できているでしょうか。
そのパフォーマンスは、本当に料金に見合っていますか?毎回毎回、似たようなセットリストでお茶を濁していませんか?1日2回の公演があるとき、ただ同じような内容を繰り返すだけになっていませんか?もっと楽しんでもらおうと、工夫を凝らしていますか? 全力を出し切っていますか?
終演後、その日の録画をすぐに見直して、次回のパフォーマンスをより良くしようと前向きな努力を重ねていますか?
もし、これらのどれか一つでも怠っているとしたら・・・それこそが「甘え」です。
君は怠けているのです。知らず知らずのうちに「楽をしよう」という思考に支配されてしまっているのです。
そんな姿勢で、どうしてお客さんやファンが増えるというのでしょうか。そんな怠惰な態度で、誰が大切な友達を誘ってまで会場に来てくれるというのでしょうか。
お客さんは君のことが好きです。だからこそ、足を運んでくれます。そして好きだからこそ、君に嫌われたくなくて「本音は言ってくれない」のです。お客さんの「良かったよ」「楽しかった」「面白かった」を鵜呑みにしている人はダメです。
心の中では「もっとちゃんと歌ってほしい」「もっとカッコよく踊ってほしい」「間違えたのにステージ上でヘラヘラ笑っていてほしくない」「もっと楽しませてほしい」「もっと好きにならせてほしい」「もっと違った楽曲が見たい」「毎回、違った特典がほしい」「友達に自信を持って紹介できるようになってほしい」。
実は、そう思われているのですよ。
君が、このことに気づかないままでいれば、やがてそのお客さんは静かに去っていくでしょう。・・・と言うより、すでに来なくなってしまった人がいるのではないですか?
それは、非常にマズい状態です。
いくら新規のお客さんの目に触れる機会が増えたとしても、結局その人たちが離れていってしまうから、君のファンはいつまでたっても増えないのではないでしょうか。
今一度、自分自身に問いかけてみてください。
君の中に、「奢り」や「甘え」は潜んでいませんか?
自分の日頃の言動、SNSでの発信、ライブが終わった後の習慣や態度を、もう一度しっかりとチェックしてみてください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十一通目」は2026年9月2日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十三通目」は2026年9月16日の記事
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