“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十一通目『君は相手の心を動かせるか』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十一通目『君は相手の心を動かせるか』
舞台の上でお客さんの心を動かせる人は、日常生活でも同じように周りの人の心を動かせるはずです。
たとえば、誰かにお願い事をする時。何か新しい提案をする時。そして、数ある選択肢の中から「自分」を選んでもらう時。相手は、君のその瞬間の言葉だけで判断するわけではありません。
日頃から君がどういう言動をしているか。
どれほど努力をして、誠意を見せ、懸命に、真面目に生きているか。どんな工夫をして、正直に、他者を思いやりながら目標に向かって前向きに進んでいるか。
周囲の人は、君の「日頃の生き方」をずっと見ています。その積み重ねを見た上で、君の願い事や提案が、協力したり受け止めたりする価値のあるものかどうかを判断しているのです。
つまり、日頃の行いこそが、相手の心を動かす一番の原動力になるのです。
舞台に立てば、当然そこには初めて会うお客さんもいるでしょう。しかし、本質はまったく同じです。
日頃から自分の芸を磨くことにひたむきで、真摯で、「お客さんに良いものを見せよう」と常に考え抜いている人のパフォーマンスは、初見のお客さんにも必ず分かります。
言葉を超えて、伝わるものが確かにあるのです。「ああ、この人は、日々どれほどの努力を重ねてきたのだろう」という背景が、ステージから透けて見えるものなのです。
その場限りの取り繕った態度で、どんなに立派なことを言ったとしても、誰も耳を貸してはくれません。見ようともしてくれません。
君の願いが聞き入れてもらえない時。その理由は己にある、と考えて間違いありません。
もし君が、誰かの心を本気で動かしたいと願うなら。日頃から自分自身の言動に責任を持ち、一瞬一瞬を誠実に生きていってください。
そうすれば、君は相手の心を動かせるようになります。君は観客の心を揺さぶるパフォーマーになれるでしょう。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十通目」は2026年8月26日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十二通目」は2026年9月9日の記事
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