“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百三十八通目『目の前のことの「次のこと」に備えよ』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百三十八通目『目の前のことの「次のこと」に備えよ』
目の前に舞台があるなら、その舞台のために準備する。公演があるなら、その公演に向けて練習する。とても大切なことです。
でも、それは「当たり前のこと」です。なにも偉いことではありません。
厳しい言い方をしますが、目の前の本番の準備だけで精一杯になっているうちは、まだ「次へ進む準備」ができているとは言えません。
伸びていく人は、目の前のことをやりながら、その「次のこと」への準備をしているものです。
今度の舞台を成功させるために頑張る。でも同時に、その舞台が終わったあと、自分はどうなっていたいのかを考えています。
次は、もっと歌えるようになりたい。もっと踊れるようになりたい。もっと大きな舞台に立ちたい。もっとたくさんの人に自分を知ってもらいたい。
そう思うのであれば、その準備は「今」から始めなければなりません。本番が終わってから考えるのではありません。チャンスが来てから準備するのでもありません。チャンスが来たときには、すでに準備ができている。そういう人に、次のチャンスは巡ってくるものなのです。
目の前のことに集中することは大切です。当然、手を抜いていいという話ではありません。むしろ、目の前のことを全力でやりながら、その先まで考えられる人になってほしいのです。
そのためには、ときどき自分自身に問いかけてください。
「自分は今、何のためにこれをやっているのか」
「この先、自分は何をしていかなければならないのか」
この二つがわかっている人は強いです。
日々の稽古も、SNSの発信も、ライブ配信も、一回のライブも、一人のお客さんとの出会いも、ただその場だけの出来事ではなくなります。
全部が「次」につながっていきます。
反対に、自分がどこへ向かっているのかわからないまま目の前のことだけを繰り返していると、忙しいのに前へ進んでいない、ということが起こります。
「頑張っている」「毎日忙しい」「予定もたくさん入っている」
でも、「その頑張りは何につながっているのですか」と聞かれたとき、答えられない。
それではもったいないです。
「忙しさ」と「成長」は、同じではありません。
だから、目の前の予定だけを見る人にならないでください。
一つ先を見てください。
できるなら、二つ先、三つ先まで考えてください。
今度のライブの準備をしながら、ライブが終わった翌日から何をするのかを考えておく。
今の活動を続けながら、半年後の自分に必要になる力を身につけ始める。
まだ声がかかっていなくても、いつか立ちたい場所に立ったとき必要になるものを準備しておく。
そうやって、未来を少しずつ「先取り」していくのです。
「まだどうなるかわからないから」ではダメなのです。
決まっていないからこそ、準備するのです。
「何者か」になっていく人は、「未来の自分」を待ってはいません。
「未来の自分」に必要なものを、「今の自分」が用意していくのです。
目の前のことは大切です。でも、目の前のことだけに追われないでください。
今日を全力で生きながら、明日の準備をしてください。
明日のことを考えながら、そのもう一つ先にも目を向けてください。
そして、今日からいつも自分に問いかけてください。
「今、自分は何のために、何をしているのか」
「これから、自分は何をしていかなければならないのか」
その答えを持って行動できる人になってください。
目の前の本番は、ゴールではありません。
その本番の先にも、君の道は続いています。
目の前のことの「次のこと」に備えてください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百三十七通目」は2026年8月5日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百三十九通目」は2026年8月19日の記事
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