“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十通目『グループは、個人を待たない』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十通目『グループは、個人を待たない』
君が、ステージに立ち続けたいなら、まず認識すべき現実があります。
それは、「“グループ” という単位は、常に “個” よりも優先される」ということです。
例えば、新曲の発表が控えているとしましょう。その際、グループは完成度、進行スケジュール、観客からの期待、そして作品としての総体を重視します。
「まだパフォーマンスが仕上がっていない誰か一人」のために、グループ全体のスケジュールが止まるということは基本的にはありません。
なぜなら、「グループのパフォーマンス」というものは、「チームで動かすプロジェクト」だからであって、「個人」のそれではないからです。
ステージは「個人だけのための “成長” の場」ではありません。「“完成” された者のみ」が立てる場所です。
リハーサルや練習は、成長や試行錯誤の場であっても、本番ステージは常に「現在の最適解」が表現される場であるべきです。
つまり、「努力中」「成長途中」「あと少しでできそう」という人は、ステージに立つべきではないのです。
ところが、「全員で出られないなら発表を延期するべき」と主張する人が時々います。でも、これは成立しないのです。グループで活動する以上、プロジェクトを止めることのリスクはとても大きいからです。
誰か1人のために発表を止めれば、他のメンバーの努力やスケジュールにも影響が及びます。さらに、ファンや関係者の期待、予算、制作進行など多くの要素が連動していますから、それら全てを「待たせる」ことは現実的ではないのです。
君が、ステージに立てるかどうかは、「現在の実力が、グループの中で必要とされるか」で決まると言えるでしょう。
つまり、自分のポジションは他者が与えるものではなく、自ら確保するものだということです。
もし今、君が「間に合っていない」と感じるなら、次のチャンスに向けて努力するしかないのです。
なぜなら、グループは常に進み続けているからです。
「グループが自分を待ってくれないのは不公平」「自分も出られるように調整してほしい」「自分が出られないなら、新曲の披露はやめてほしい」
こうした考えは、単なる「甘え」でしかありません。
プロである以上、立場を客観的に理解し、求められる責任を果たすことが求められます。
個人は常に、グループという文脈の中で評価されるのです。その現実から目を逸らさないでください。
「グループは、君を待たない」
だから君は頑張って追いついてください。そうしてその行動こそが、君自身の未来を切り拓くのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百九通目」は2026年1月21日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十一通目」は2026年2月4日の記事
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