アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十六通目『ブランドを損ねないように』
◆アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十六通目『ブランドを損ねないように』
君は「ブランド」を損ねるようなことをしてはいませんか?
「ブランド」というのは、「ユーザーとの約束」です。
その「名前」が「品質を保証する」のが「ブランド」です。その「名前」を「信用」して、お客さんは「商品」や「サービス」を購入するのです。
先日、こういうことがありました。ショッピングモールで食事をした時のことです。魚料理が売りの店なので定食を注文しました。
ご飯が硬かったのです。炊けていないわけではないのですが、水分量が適正ではないことはお椀に盛られた状態からも見てわかるほどでした。ツヤがなくパラパラしたカンジなのです。
「備蓄米を使っているのかな。古米は水分の含有量が少なくなっているので、炊く時は水の量が難しいのだろうな」と考えていました。
申し訳ないと思いながらも食べきれませんでした。
会計時にレジの横に張り紙があるのに気が付きました。「当店のお米は愛知県産の〇〇〇〇です」と書かれていました。それを読んでいるのに気付いた店員が誇らしげに説明をし始めました。やんわりと制止して、お店を出ました。
「農家さんが悲しんでいますよ」と本当は伝えたかったのですが、「そもそもそのことがわからない飲食店なのだから言っても仕方がないな」と諦めました。
話には続きがあります。
その後、食品売り場に行きました。お米のコーナーを通りかかった時に「愛知県産の〇〇〇〇 5Kg」が並んでいました。
「これ、絶対に買わないな」と思いました。
逆にお店で頂いたご飯がおいしかったら、そのお米を買って帰ったかもしれません。
「ブランド」を掲げる側は、その「ブランド」を扱う「覚悟」が必要なんだな、と改めて感じました。
「ブランドを損ねる」とは、例えばこういうことです。
君は所属する事務所や会社、団体、関係する集団、お世話になっている指導者、先生、演出家、楽曲を提供してくれる人、スポンサーなどの「ブランドを損ねる」ような行いをしてはいませんか?
「あの人に師事していることだけのある」というパフォーマンスを披露していますか? 「あの会社が関わっているだけのことはある」という振る舞いが出来ていますか? その人たちの「信用」をキズつけたりしてはいませんか?
君はそういうことも意識しながら、活動しなければならないのですよ。知っておいてくださいね。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十五通目」は2025年10月15日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十七通目」は2025年10月29日の記事
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