アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十四通目『お客さんは鏡』
◆アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十四通目『お客さんは鏡』
「どうやったらお客さんは楽しんでくれるのだろう?」
この素朴な疑問は、芸能の世界にいる者の頭を一度はよぎるに違いありません。
1円でもお客さんから「対価をいただいている」のであれば、君は「プロ」です。プロならば、対価相当かそれ以上の「何か」をお客さんにお渡ししなければなりません。
「何か」は色々あるかもしれませんが、君がステージでパフォーマンスする人ならば、「心を震わすもの」だったり「喜び」「楽しさ」といったもののはずです。
「お客さんに楽しんでもらいたい」
もし、君がそのように望むのであれば、最低限、必要なことがあります。
それは「ステージの上にいることを “君自身” が楽しむ」ということです。
当たり前のようなコトかもしれませんが、理由があります。
客席にいるお客さんは常に君の様子を見ています。君の心の状態までも観察しています。お客さんには君の心の状態が反映されていきます。
君が悲しい演技をすれば、お客さんもむ悲しい気持ちになります。。君が緊張していれば、その緊張は伝播します。なのでリラックスした状態で楽しんでいれば、お客さんも楽しくなってくるのです。
経験がありませんか? 「なんか今日は客席の笑い声が多かったなぁ」「今日はホールが盛り上がったなぁ」ということが。その時の君は、きっといつもより笑っていたり、調子がよかったりするのだと思います。
もちろん、お客さんの熱量が舞台の上の君に伝わって、君のテンションがあがるということもあるでしょうが。
でも、基本的には「お客さんは君の鏡」だと思って間違いないです。
「お客さんの様子」は「君の様子」です。「お客さんは鏡」なのです。
というわけで、「お客さんを楽しませる」ために必要なのは、「君自身が楽しんでいるかどうか」なのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十三通目」は2025年10月1日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十五通目」は2025年10月15日の記事
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