“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十通目『書いて省みる』


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十通目『書いて省みる』


 自分のパフォーマンスを少しでも良くしたいのであれば、間違いなく効果がある方法をひとつお伝えします。


 それは「書いて省みる (かえりみる)」という方法です。


 君は本番の舞台やライブステージの後、「パフォーマンスの反省点」をどのように記録していますか? 

 おそらく、「あーすればよかった」とか「あそこは失敗したな。なぜかな」とか頭の中で反芻しているのではないでしょうか。もちろん、課題や改善点を見つけ出し、次回に向けて改良することは絶対に必要です。するべきです。

 ただ、その時、すべてを頭の中だけで完結させていないでしょうか。何かに書き留めることもせずに。それだと「頭の中で考えて」それで「おしまい」になりがちです。

 「おしまい」にしないために「書いて記録する」ことは極めて有効なのです。


 それは心理学や教育学の見地からも説明ができることなのです。

 例えば、書くことで思考が整理され、曖昧な感情や感覚を言語化できるという研究結果があります。経験を「経験したわ~」で終わらせるのではなく「書き言葉で振り返る」ことで理解が深まり、次の行動改善につながるというのです。


 ある心理学者の研究では、舞台の失敗や緊張などを文章化することで感情的な負担が減り、冷静に改善点を見出しやすくなるということがわかっています。

 

 スポーツ心理学でも、試合後の「自己レビュー」は次回のパフォーマンス向上に有効だと報告されています。

 また、芸術教育・音楽教育の現場では「パフォーマンスの振り返り日誌」が効果的だとする報告があがっています。


 このように「書いて省みる」ことの有用性は科学的にも明らかとされています。


 「書かずにノロノロと成長するか」「書いてキビキビと伸びていくか」

 どちらが賢いかなんて、君には簡単にわかりますよね。

                                                以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百八十九通目」は2025年9月3日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十一通目」は2025年9月17日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。