アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十七通目『もし、「もうダメ」となったら』
◆アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十七通目『もし、「もうダメ」となったら』
君はきっと今日まで楽しい時ばかりでなく、苦しい日々も過ごしてきたのだろうと想像します。
特にメンタルの部分については他人には理解できないことも多いですし、ましてや治してあげることもできません。
でも、そういう時には周囲を頼ってください。グループの仲間、先輩、事務所の人、プロデューサー、マネージャー、先生。もちろん友人、家族も。みんな君のことを支えてくれるに違いありません。
ただ、芸能の世界は一般社会とは別のモノです。厳しいし理不尽に思えるようなこともあります。
しかし、そういうことに立ち向かっていくことで、ステージ上で自分を表現することが許され、その対価として拍手と歓声をもらえるのです。
これは日々精進している者だけが得られる特権です。
芸能の活動は「しんどい」「つらい」「イヤだ」「ウザい」「ダルい」と感じることばかりかもしれません。とはいっても直接的に「死ぬ」ようなことはありません。
もし、「もうダメ」となったら・・・辞めちゃえばいいのです。
普通の生活に戻っても、誰にも咎められることはありません。そんな権利は誰にもありません。なぜなら芸能の世界に足を踏み入れるなんてことは、それ自体で勇気を讃えられることだからです。
芸能だけが人生ではありません。君がとことんまで自分の可能性の追求をしたのなら胸を張ってステージを降りればいいのです。
ただ、そういう日が来ることがあるかもしれないので、その日まで君は芸能での日々を精一杯、目一杯楽しみ、精進してください。
それが君を支えてくれている家族や周囲の人たちへの最大の礼儀です。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十六通目」は2025年10月22日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九十八通目」は2025年11月5日の記事
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