“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十一通目『求められるのは再現性』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十一通目『求められるのは再現性』
昨日も今日も明日も。君は常に一定水準以上のパフォーマンスを観客に提供しなければなりません。
お客さんがお金を払って、君のパフォーマンスを観に来てくれているのであれば、君は「プロ」です。プロならば、対価に見合った「商品」をお客さんにお渡しする「義務」が、君にはあります。
昨日と今日と明日に披露するパフォーマンスに差があってはなりません。少なくとも対価以下のパフォーマンスをお客さんに見せてはいけないのです。
また、毎回のパフォーマンスの出来が色々であってもいけません。安定した品質であることが求められます。
そのために稽古はあります。昨日と今日と明日のパフォーマンスが、いつでもお客さんを「納得」「満足」「感動」させるように稽古を重ねるのです。
稽古場で磨きをかけたものをいつでも同じように提供できるようにしておかなければなりません。自信のあるパフォーマンスを、いつでも同じように表現できなければならないのです。
そこでもとめられるのは「高い再現性」です。何度やっても毎回同じように歌ったり、踊ったり、演技したりできなければなりません。やるたびに違うことをやっているようではダメです。パフォーマンスにムラがあってはいけないのです。
いつでも一定水準以上の品質のものをお見せできなければ、君の「ブランド」のファンは増えません。「いつも良いものを見せてくれてありがとう」とお客さんに喜んでもらいたいですよね。
そのために求められるのは「高い再現性」です。これは何度も何度も稽古を重ねないと身にはつきません。いつでも何回でも一定水準以上のパフォーマンスを安定的に提供できるようにならないといけないのです。
高い「再現性」を得る。これを稽古に参加する大きな目的だと理解してください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十通目」は2025年4月23日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十二通目」は2025年5月7日の記事
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