“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十五通目『先生からのひと言にヘコんでいる君へ』


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十五通目『先生からのひと言にヘコんでいる君へ』


 先生からのひと言にヘコむことって、ありますよね。特に「自分は精一杯やっているつもり」なのに、「もっと必死になろう」と言われると心が折れそうになったりしますよね。

 そんな君に知っておいてもらいたいことです。


 先生からの評価は稽古場で下されますが、その評価を確定させるのは稽古場での君の「出来」や「態度」だけではありません。


 稽古が終わった時から次の稽古を迎える時までの生活の中にあります。

 その生活の中で「どれほど先生の教えを意識できて」いるか、「どれほど教わったことを反復し自主練習して」いるかが重要なのです。

 稽古場において先生は、稽古が始まった瞬間にそれを見抜きます。

 

 「やってきたか」「やってなかったか」

 それが

 先生の言うところの「必死さがあるか」「必死さがないか」

 なのです。


 君は、前回の先生のレッスンのあとから今回のレッスンまでにどれくらい先生に教えられたことを予習・復習していたでしょうか? ちゃんと自主練習をしていましたか? 自分で動画を撮影するなどして、間違いなく「上達」を確認できていましたか?

 

 もし、「十分です」と胸をはって答えられるなら「必死さの自己評価」としては合格点でしょう。

 でも、本当はどうだったのでしょうか?「やってた」だけではダメなのです。それでは意味がありません。

 「間違いなく出来るようになった」でなければ、それのどこを「必死だった」と評価できるのでしょうか。


 先生は決して君を「ヘコます」ことが目的ではありません。「もっと必死になろう」という言葉には「励まし」と「気づいてほしい」というメッセージが込められているはずです。


 先生の言葉に一時的にヘコむことがあったとしても、知っておいてください。

 先生が君に伝えたいのは、

 「がんばれ、負けるな、くじけるな」ということだということを。

 そして、君は「期待されている」のだということを。

                                                以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十四通目」は2025年3月12日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十六通目」は2025年3月26日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

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