“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十四通目『人は心を打たれたい』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十四通目『人は心を打たれたい』
君はわかっていますか?
「人は心を打たれたい」のです。
胸を熱くして熱狂したり、魂を揺さぶられたり、琴線に触れるような何かに出会ったりしたいのです。
だからスポーツイベントに出掛けたり、音楽コンサートに行ったり、美術館を巡ったりするのです。わざわざ遠くまで出向いて、お金を払って芸術や美術、芸能文化に接しに行くのです。
君は人の “心を動かす何か” を提供する側です。お金を頂戴して、お客さんの心を揺さぶらなければなりません。日々、稽古しているのはそのためです。
お客さんの顔を想像してください。手を叩いて笑ったり、目を輝かせて興奮してくれたり、心から感動してくれたりしていますよね。
これが「芸能の原点」です。
人は日常では感じられない感動を非日常に求めます。その感動を作り出すもののひとつが芸能です。君は対価を得て、芸能によって人の心を動かす「仕事」に関わっているのです。
仕事としてしなければならないことはひとつです。
人の心を動かすこと。
なぜなら人は、お金を払ってでも「心を打たれたい」のですから。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十三通目」は2025年5月14日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七十五通目」は2025年5月28日の記事
0コメント