感想戦による「脱皮」
「感想戦」とは、囲碁や将棋などで対局が終わった後の振り返りや見直しのことです。初手から並べなおして、どこが良かったのか、どこが悪かったのかなどを言い合い、それぞれの局面での最善手をお互いに検討するのです。
先日、メンバー全員がある演劇を鑑賞しました。メンバーが演劇を観ることは珍しくはありませんが、全員が揃って同じ演劇を観たのは初めてのことです。
後日、感想や意見、疑問点を話し合う機会がありました。いわば「演劇鑑賞」の「感想戦」です。
面白かったところ。よくわからなかったところ。もやっとしているところ。感心したところ。自分の理解・解釈が他人と違うところ。自分は見ていなかったけど、他人は確認していたところ。自分の想像。他人の着眼点。発見したこと。勉強になったこと。忌憚のない意見交換が続きました。
お互いが意見や感想を出し合ってわかったことがあります。
「同じものを鑑賞しても、受け取り方や感じ方が人によって違う」ということです。
同じ舞台を観て、同じ時間を共有しているにも関わらず、観客の受け取り方は均一ではないということをメンバーは改めて確認したのです。
つまり、自分たちがステージで見せているパフォーマンスも、お客さんたちは色々な受け取り方をしているのではないかということに考えが至ったのです。
当たり前のような話です。何をいまさらという話です。でも、自分たちが体験して、改めて確信を得ることが出来たのです。
そして考えました。
「観客がスペーズのパフォーマンスを観て、それぞれバラバラのことを感じているのならば、せめて自分たちは、ひとつのものとしてちゃんとまとまったパフォーマンスを披露しなければならない」と。
同じ歌を歌って、同じ振り付けで踊っているだけでは、「ひとつのものとしてちゃんとまとまったパフォーマンス」とはいえないということです。
今後は楽曲の解釈について、もっと深く理解し、どのように表現したらいいかをメンバー間で共有していこうということになりました。
ひとつの演劇を皆で観ることにより、自分たちのパフォーマンスに足りていなかったものに気がついたようです。
どうやらスペーズのメンバーは、また一枚「脱皮」出来たようです。
以上
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