ある雑誌の座談会記事に
今、書店に並んでいる、ある雑誌で「アイドルビジネス」を特集しています。メジャーアイドルからローカルアイドルまでの業界最前線の現状と課題を掘り下げた内容です。
その中に「ローカルアイドル界隈」の関係者による座談会記事がありました。マネージャー、イベンター、プロデューサーの3人による赤裸々な会談です。
コロナ禍を経て、ローカルアイドルを取り巻く状況は激変。ビジネスモデルは大きく変化し、自転車操業のアイドル運営が増加。このままでは業界は衰退の一途をたどると語る3人の言葉から気になる発言を抜き出しました。
・コロナ禍を経て、ファンの母数は減少している
・逆に運営の数は増えている。参入障壁が低いため
・若い運営にはグループを育てるという感覚がなく、日銭を稼げればいい
・1日2公演をしても来るお客さんは一緒なので、入場料収入は倍になるが、物販収入は倍にはならない。これはマズイ状況であることに気が付いている運営は一部にはいるが、界隈の人は長期的な視点で物事を見ていないので、このシステムに疑問を抱いていない。
・粗製乱造の時代は長く続かない。ビジュアルが良く、清潔感があり、広告を取れる子たちでないとビジネスにならないことにそろそろ気づきはじめていい頃
・お金を儲けること自体が目的となっている
・所属アイドルと向き合って育てていくことがローカルアイドル界隈の未来につながる
スペーズの成長には時間がかかっています。それはこの座談会で語られている内容について、「当初からわかって取り組んでいる」からです。日銭を稼ぐビジネスを目指していないので、時間がかかることは覚悟の上なのです。
もちろん、活動資金の基となる物販収入は必要ですが、「モノやサービスを売ること」を目的の一番とせず、パフォーマンスを観てもらうことを重視しています。
物販収入を得ることを活動の主軸にすれば、経済的には潤うでしょう。しかし、パフォーマンスを疎かにすれば、やがて、ステージを観てくれる人はいなくなります。
メンバーは「自分だけが楽しければいい」と思って活動していません。「誰かを笑顔にできたら」「誰かを幸せにできたら」「そうなれば自分もうれしい」と考えて活動しています。
雑誌の座談会からローカルアイドル界隈は全国的に苦しい状況に向かっていることがわかります。
その大きな流れに流されないためには、「日銭を稼ぐ」ことに腐心するのではなく、「自分たちがどうなりたいか」を見失わないように精進していかなければならないと考えるのです。
以上
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