“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四十三通目『相槌の魔法』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四十三通目『相槌の魔法』
君は人の話を聞くときに上手に相槌を打てていますか?
上手に相槌を打つことができる人はそうでない人と比べて得をします。相手から多くの話を引き出せたり、相手から好意を持ってもらうことができるのです。
「うんうん」とうなづいてみせたり、「ああ」「なるほど」「ほー」「へー」と小さく声に出したり「ふむふむ」と口元を引き締めてみせるだけでいいのです。
ただ、それだけのことですが、効果は絶大です。相手は「お、話している内容に興味を示してくれているな」とか、「自分の言っていることが伝わっているな」とか、さらには「うむ、自分のメッセージはこの人の役に立っているな」などと感じてくれるのです。
基本的に人間は、誰かの役に立ちたいと思っていますし、他人から認められたいという欲求を持っています。なので、君が相槌を打つだけで、相手は「自分の存在は目の前の人にとって無意味ではない」と感じるのです。
もちろん、相手にそう思わせるためには、むやみやたらにうなづいたり、デタラメに合いの手をいれてはいけません。相手のリズムに合わせて、話の内容に適した相槌を打たなければダメです。
つまり、上手に相槌を打つためには、必然的に「相手の話に集中する」必要が生じます。結果として「ちゃんと相手の話を聞き理解する」ということになるので、そういう意味でも「相槌を打つ意識」は持ったほうが良いということになるのです。
一方、相槌をまったく打たない人は「間違いなく損」をします。
本人は目の前の人の話に集中して、じーっと聞いているという姿勢を示しているのでしょうが、大きな思い違いです。そういう人は大抵の場合、「あなた私の話、ちゃんと聞いている?」と指摘されています。
つまり、相槌を打たずに話を聞いている様子というのは、「関心がない」「興味がない」「同感できない」と話し手に思われがちだということです。
さらには「あ、この人は自分に反感を持っている」「話の内容を否定している」と受け取られます。もっと言うと「敵対心を抱いている」とすら解釈されてしまうことだってあります。
なんなら本当に話し手のことがキライであれば、聞き手は相槌などは絶対に打たないのです。「この人のことは認めていないから絶対にうなずいたり、合いの手をいれたりするものか」とすら思っているからです。
そうすると話し手は「この人の役に立つのはやめよう」「ためになる話をしても意味がない」「気のせいか敵意を感じる」「どうでもいいや」と思い、貴重な情報や得難い経験談を語るのを諦めてしまいます。
君は大丈夫ですか?そのような間違いをして、大事な情報を失っていませんか?さらには「敵」を作っていませんか?
「上手に相槌を打てる人」は多くの情報を獲得することが出来、良い人間関係を築いていくことができます。
相槌ひとつで人生をより良い方向に導いていけるのならば、実践しない手はありませんよね。今日から試してみてください。
「魔法のような相槌の効果」。必ず実感できるでしょう。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四十二通目」は2024年10月2日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四十四通目」は2024年10月16日の記事
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