スペーズの卒業生たち

　男装パフォーマンスユニット「SPADES」（スペーズ）は、これまで何人もの卒業生を送り出しています。

　「卒業」というのは特別なものです。

　スペーズに在籍していたからといっても、全員が「卒業」しているわけではありません。様々な事情から途中で離脱する人もいます。その人たちは「卒業生」としては認められていません。

　活動の内容が充分と認められ、「スペーズを卒業しました」と言ってほしい人にしか「スペーズの卒業証書」は渡されないのです。

　過去の卒業生には、「スペーズで初めて演劇に触れたことをきっかけに現在も俳優として活動している人」や「フィジークのプロ選手となり、アメリカと日本を拠点にトレーニングジムの運営をしている人」がいます。

　「声優を目指して東京に行った人」からは、地上波テレビで放送されるアニメに脇役ですが起用されることになりました、と先日、連絡をもらいました。スペーズのことを忘れずに連絡してくれることがとても嬉しいです。

　2023年にステージパフォーマーを現役引退した「鈴川 彰」と「高月 圭」も「卒業生」です。“彼ら” は今でも稽古場を訪れて、後進の育成に余念がありません。自分たちが獲得した知識や技術、経験を7期生、8期生に伝えています。自分たちが先輩たちから受け渡された「スペーズのDNA」を絶やしてはなるまいと真摯に後輩たちに向き合っています。

　このようにして「スペーズの卒業生を名乗る資格のある者たち」が、今のスペーズを支えてくれているのです。

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