“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十九通目『優しさだけでは生きていけない』


 ◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十九通目『優しさだけでは生きていけない』


 最近は「優しい」人がとても多いと思います。

 それは悪いことではありません。ただ、すべてにおいて良いことか、というとそうでもないように感じます。


 他人のことを思いやり、できるだけ相手をキズ付けないように接する。暗黙のルールであるかのように皆がそのようにコミュニケーションをとっています。

 ただ、これは「自分のことにも気を遣って、自分のことをキズつけないでくださいね」ということの裏返しでもあります。

 皆がお互いに「気を遣ってね、キズつけないでね」を応酬するあまりに「相手にとって大切なコト」を伝えづらい環境を作ってはいないでしょうか。

 「こんなコトを伝えて嫌われるのはイヤだな」とか「こんなコトをいうとキズつけるかも」とかを考えると、相手に何も伝えられなくなってしまいます。


 これは本当に「優しさ」なのでしょうか。


 相手にとって「必要と思えること」「相手が自分自信で気が付いていないこと」「自分しか伝えてあげなれないこと」。

 そういったコトをキズつけないように、イヤがられないように、上手に伝える方法を考えて、相手に伝えるべきではないでしょうか。


 それが、もし自分のチームメイトだったら、君はどうしますか。

 言わなければ、チームは向上しないかもしれないのです。

 伝えなければ、その人はもっと誰かにキズつけられるかもしれないのです。


 優しさが人を傷つけるのであれば、そんな残酷なことはありません。

 君は、「勇気」を出して相手に伝えてあげてください。


 優しさだけでは生きてはいけないのです。

                                                以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十八通目」は2024年9月4日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百四十通目」は2024年9月18日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。