“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十五通目『自分を厳しく客観視するクセ』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十五通目『自分を厳しく客観視するクセ』
君が思っている「君自身」は、必ずしも「他人から見えている君」とは同一ではありません。
芸能の世界で意味があるのは「主観的な君」ではなく、あくまで「客観的な君」です。
「自分で自分のことをどう思っているか」ではなく、「他人が君をどう見ているか」が重要なのです。
「自分」を怪しんでください。案外、「自分が思っている」ようには「他人は自分のことをそのようには思ってくれていない」ものなのです。
自分の「歌」、「ダンス」、「演技」、「トーク」といったパフォーマンスだけでなく、「ヘアスタイル」、「メイク」、「声」、「しゃべり方」、「笑い方」、「表情」、「立ち居振る舞い」、さらには「クセ」、「ファッションセンス」、「体型」、「姿勢」、「歩き方」、「嗜好」、「化粧品」、「香水」まで。
ありとあらゆる「君」を疑ってみてください。
「自分」ではOKと思っていることが、他人からはNGとされているかもしれません。他人からNGと思われる要素が多いほど、芸能の世界では不利になります。
君の顧客が増えないのは、そのNGが多いからかもしれないのです。
芸能の世界では「自分」が商品です。
「自分がお客さんだったら、自分のことをどう思うか」。それも「厳しい目でみたらどう思うか」ということを考えるクセをつけてください。
そうやって「自分」の「商品価値」を厳しく客観視する習慣を身につけてください。
客観視する際のヒントは日常に転がっています。お客さんの反応、行動、様子。仲間からの助言。関係者からの指摘、指導。周囲の人の態度。録音・録画といった記録。SNSからの情報。
手がかりは無数にあります。
君はそういったものから目を背けていませんか?
「お客さんは優しく見てくれるだろう」というのは、「大きな勘違い」であり、「甘え」です。
現実を直視し、自分を厳しく客観視できるようになってください。
そうしないと、君はいつまでたっても現状を打ち破れないですよ。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十四通目」は2024年8月7日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百三十六通目」は2024年8月21日の記事
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