“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十三通目『「これで伝わっているかな」と疑う』


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十三通目『「これで伝わっているかな」と疑う』


 表現者は常に「これで伝わっているかな」と「感じたり」「考えたり」「疑ってみたり」しなければなりません。


 それが出来ていないと、君はステージの上で「自分勝手な表現」をしているかもしれないのです。それは結構「恥ずかしいこと」です。

 ステージに「慣れて」きたり、キャリアが長くなってくると「自分を疑えなくなる」ことが起こります。「これでいいはず」と思い込んでしまうのです。程度の差はあっても、おそらく誰でも起こる現象です。


 歌でも、ダンスでも、演技でも、トークでも、ランウェイでのポーズでも。

 「その表現の仕方で」ちゃんと伝わっていますか?


 そもそも「何を伝えるべき」ですか? 「誰に伝えたい」ですか? 「どのように受け取ってもらいたい」ですか? 「その伝え方で正しく伝わる」と思っていますか? 「伝える技術は充分」ですか? 

 最低でもこれらの要件すべてが満たされているべきです。当たり前ですよね。表現者なのですから。ましてやお金をもらっている「プロ」なのであれば。


 自分の「表現の仕方で」ちゃんと伝わっているかどうかを確かめるには、まず周囲の人に見てもらいましょう。同僚だったり、マネージャーだったり、プロデューサーだったり、社長だったりに見てもらいましょう。必ず見てもらったほうがいいです。

 きっと何かのアドバイスをしてもらえるはずです。

 

 そして、舞台本番では、お客さんの反応をよく観察しましょう。自分なりの「表現のプラン」が正しければ、お客さんの反応は君を満足させるはずです。

 もし、「満足が少しでも足りない」ようであれば、「その表現の仕方」は正しくない、ということです。


 「疑ってください」、「感じてください」、そしていっぱい「考えてください」。

 表現者は常に「これで伝わっているかな」という姿勢を失ってはいけないのです。

                                               以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十二通目」は2025年2月26日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百六十四通目」は2025年3月12日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。