“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二十一通目『ダイヤモンドの原石』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二十一通目『ダイヤモンドの原石』
一般的にダイヤモンドは「透明」と思われていますが、実は12色に分類されます。レッド・ピンク・パープル・ブルー・グリーン・バイオレット・オレンジ・イエロー・ブラウン・グレー・ホワイト・ブラックの12色です。
ダイヤモンドに色がつく理由は、不純物の混入や原子の増減、圧力によるものなど様々です。例えば、ブルーダイヤモンドはホウ素原子を含んでいるため、レッドダイヤモンドは生成の過程で窒素を取り込んだため。炭素原子を1個分失うことで緑色に見えるものはグリーンダイヤモンドといわれています。
さて、芸能の世界を歩む君は、「ダイヤモンドの原石」を手にしているといえます。それは一般の人が普通の生活をしている時には、決して手にすることができないものです。
ただし、「原石」ですから、磨かなければ「ただの石ころ」と変りはありません。
あ、ちなみに。これはたとえ話ですから、本当に「ダイヤの原石」を持っている、というわけではありませんからね。「ダイヤの原石」というのは「君の才能」のことであり、「君自身」のことです。
でも、「それ」を磨けば、本当に「価値」のあるものになるかもしれません。経済的にも豊かになれるかもしれませんし、社会的にも認められるようになるかもしれません。
そういう意味では「宝石」以上の価値があるかもしれないのです。
君は今、「芸能の世界」にいます。そして、「原石」を磨く色々なものや人に囲まれています。それは、すでに「一般の人」とは違う立場と環境にいることを意味しています。
その「価値」は、はかりしれないものであるという自覚を持ってください。普通は「原石」にすら触れることもなく、年老いていくのです。
人生の価値観は人それぞれですから、「良い」とか「悪い」とかの話ではありませんが「芸能の世界」に足を踏み入れた君は、ある意味では「恵まれている」と言えます。
なぜならば「磨きさえすれば光るもの」を手に出来ているわけですから。
そのダイヤモンドは
「何色になるかわかりません」。
しかも「磨かないとわからない」ものです。
でも、「君はもうそれを手にしている」のです。
うらやましいな、と思いますよ。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二十通目」は2024年5月1日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百二十二通目」は2024年5月15日の記事
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