“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百十三通目『他人のせいにせず、自分で世界を作る』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百十三通目『他人のせいにせず、自分で世界を作る』
「黙って口を開けていれば、誰かが何かを与えてくれる」
君はそんな人ではないと思いますが、そういう人は実在します。
稽古も本番の舞台も衣装も楽曲も振り付けも様々なチャンスも、誰かが与えてくれるから受動でいいや、と思っている人がいます。
そういう人は間違いなく「色々なコトを他人のせい」にする傾向があります。
これは、当たり前のことです。なぜなら、すべてを人が与えてくれているので、自分から能動的にコトをおこしません。そのため悪いコトが起こっても「それは自分のせいではない」と考えるからです。
自分から動いていないので、「起こる悪いコトは自分に原因がない」という理屈になるわけです。
さらにやっかいなのは、そういう人は「自覚がない」ということです。
なのでこういう人は自分を取り巻く環境が「自分の望んでいた環境と違う」と言ったり、「自分の求める道ではない」と言ったりします。挙句の果てには「もっと自分に合った世界がある」という幻想を求めるようになります。
絶対に「そんな都合のいい世界」はありません。
例えば、君が社会人でどこかの会社に就職したとします。君は「この会社に入れば大丈夫」「ここにいれば自分は何者かになれる」「この組織が自分の夢を叶えてくれる」と思うかもしれません。
そういう「これに乗っかれば」という考え方が「受動的」だ、ということです。実際には受け身で組織の中にいるようでは、「何者にもなれない」のです。
その組織のリソースを活用して、自分が「この組織を変えてやろう」というくらいの「気概」がなければ、君が「何かを手に入れること」は出来ないと思ってください。
受動的な人は「すべてを人のせい」にしますから、「その人が望む世界」にたどり着くことはできないのです。おそらく、そういう人は何年も何十年もそういう人生を送ってきているはずです。自分から世界を変えようとしないのです。
「人のせい」にして「自分が汗をかいたり傷ついたりしなくてもいい場所に逃げ込む」クセがついてしまっているのです。残念なことだと思います。
「望む世界」にたどり着けるのは、結局は「能動的」な人です。
「自分から動き」ますから、結果が良かろうと悪かろうと「自分で責任」がとれます。自分が居心地が良い場所を作る努力を自ら進んでするでしょう。苦労も失敗もあるでしょうが、それらを糧にして満足や成功や豊かさや幸せを手に入れることができるのです。
君は「他人のせい」にしたりせず、自ら「自分の世界」を作り出す人になってください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百十二通目」は2024年3月6日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百十四通目」は2024年3月20日の記事
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