“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百八通目『相手の「用語」を使う』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百八通目『相手の「用語」を使う』
芸能の世界にいると様々な人との接点が出来ます。
マスメディア、ネット媒体、芸能事務所、制作会社、広告代理店、広告主、劇場主、イベント主催者、講師、共演者そしてお客さんなど。
本当にたくさんの人との接点が出来ます。
その人たちとは軽い挨拶しかしないこともあるでしょうし、重要な打ち合わせで同席することもあるでしょう。
そういう人たちとコミュニケーションしている時に「あれ?」と思うことがあるかもしれません。
会話をしていると「聞きなれない言葉や単語、言い回し」が会話の中に出てくることがあります。
「用語」というものです。ある限られた業界で通用する「業界用語」だったり、その人特有の「言い方」だったりです。
「一般常識的な言葉ではないな」と思ったら、出来れば「申し訳ございません。〇〇とはどういう意味でしょうか?」と質問してしまったほうが良い場合があります。
知らない言葉をそのままにしておいて打ち合わせをしていくことで「とんでもない思い違い」を引き起こしたりすることがあるからです。
是非、勇気をもって聞いてください。
「その人たちが好んで使う表現」や「その人たちの文化に紐づいている単語」というのもあります。それらもすべて意識しておくべき「用語」です。
例えば、あるダンスの先生がレッスン中に「ね、こういうポーズになるとオモシロイでしょ」と言った場合。この時の「オモシロイ」は「楽しくて効果的なのでOK」というニュアンスではなく、「滑稽でカッコ悪いからこのようにならないようにね」という意味合いで使われています。
どういう意味合いなのかを想像して受け取らないと、真逆の解釈をしてしまいます。
他人と会話している時に「あ、この人は〇〇という言葉を▢▢という意味合いで使用しているのだな」と敏感に感じ取ってください。
もし、君が相手の「用語」の意味を正しく解釈できるようならば、君も相手に対して「その用語」を使いながら会話をするといいですよ。
それが「専門用語」であれ、「その人用語」であれ、相手は好感をもって君と会話をしてくれるはずです。
不思議なことなのですが、「言葉」は使い方次第で、相手との距離を近くしたり、遠くしたりするのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百七通目」は2024年1月31日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百九通目」は2024年2月14日の記事
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