“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十九通目『辞めたつもりになってやってみる』


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十九通目『辞めたつもりになってやってみる』


 「死ぬ気でやってみろ」とか「死んだつもりでやってみろ」というのは、最近でははやらないのだろうと思います。

 そういうふうに激励されても君は困るかもしれませんね。

 あるいは「いやいや命を懸けてまで芸能をやる気はありませんよ」と君は言うかもしれません。


 ただ、君が「芸能の活動を辞めよう」と考える日が来るかもしれないので伝えておきたいことがあります。

 そのように考える一歩前で是非「今、辞めたらどうなるか」を考えてみてください。


 何かきっかけがあり、目標や目的があって足を踏み入れた芸能の世界のはずです。


 その目標や目的は達成できましたか?

 何かやり残したことはないですか?

 達成できなかったことはありませんか?

 何のためにやってきたか考えましたか?

 

 明日の、一年後の、十年後の自分はその決断を讃えてくれそうですか?

 昨日の、一年前の、活動を始めた頃の自分は今の自分を評価してくれますか?


 後悔はありませんか?


 勝ちたかったライバル。達成したかった数字。身に付けたかった技術。学びたかった知識。経験してみたかった感動。浴びたかった賞賛。見返したかったあの人・・・


 そういったものに思い残しはありませんか?


 一度、「辞めたつもりになって」考えてみてください。

 そして、まだ少し頑張れそうなら、明日から『辞めたつもりになってやってみてください』。

 きっと、今までとは何かが少しだけ違って見えたり、感じたり、わかったりすると思います。

 そして、それが新しいやる気や覚悟や勇気を起こさせてくれると思います。


 「芸能の活動を辞めよう」と考える日に限ったことではあません。「死んだ気」ではなく「辞める気」になって一度考えてみると、「今から何に取り組んでいくか」が見えてくるはずです。


 「辞めたつもりになってやってみる」のも、悪くはないと思います。

                                                以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十八通目」は2023年11月29日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百通目」は2023年12月13日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。