“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十八通目『学ぶ権利。届ける義務。』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十八通目『学ぶ権利。届ける義務。』
君は稽古を受けていると思います。歌やダンス、演技やウォーキング、楽器の演奏や司会術など何かを教わっているはずです。
それらはすべて自分の「芸」のためです。
そして、その「芸」に対してお客さんにお金を払ってもらっているはずです。お客さんは君の「芸」を見て、喜んだり、楽しんだり、笑ったり、泣いたり、幸せな気分になったりしてくれるのです。
君は「何者か」になるために「芸」を学び、「何者か」になってお客さんを幸せにするのです。
そして、世の中で「何者か」になれる人は限られています。誰でもなれるわけではありません。「選ばれた一握りの人たち」しか「何者か」にはなれないのです。
君は「選ばれた人」であるという自覚を持つべきです。
「選ばれた人」には「芸」を磨くために色々なレッスンを受ける「権利」があります。真摯にひたむきに一所懸命になって学んでください。努力してください。工夫してください。
一方で「選ばれた人」には「義務」があります。
身に付けた「芸」は人に披露して、初めて「価値」が生まれます。
お客さんを幸せにできるという「価値」です。
お客さんを幸せにするために稽古を受けているということになります。大きな責任を伴います。「学んだ」以上は、お客さんに「届け」なくてはならないのです。これは「義務」です。
君には「学ぶ」権利があります。
そして君には学んだものを「届ける」義務があります。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十七通目」は2023年11月22日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九十九通目」は2023年12月6日の記事
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