ある芸能プロダクションCEOの言葉
先日、ある芸能プロダクションのCEOが経済系のテレビ番組に出演していました。彼は歌手であり音楽プロデューサーであり、芸能プロダクションの代表でもある人です。
大々的なオーディションを経て男性ボーカル&ダンスユニットをプロデュースし、ヒットさせた手腕の持ち主です。
彼が自ら芸能プロダクションを立ち上げたのには理由があり、そのひとつが「才能を持つアーティストが報われない日本の芸能界の在り方」を変えたい、というものです。
彼の主張はそのプロダクションのホームページにもあります。そのテキストの中に目を引く段落がありましたので引用させていただきます。
『確かな才能を担保に成功を掴んだ人間が、実際に幸せに生きている可能性があまりにも高くないという事。
例えば、歌やダンスといった芸能活動のクオリティよりも愛嬌や対応に需要が傾いた際に、本人がそれを享受してしまえば、需要はより高まる。いつしか芸能というものはそういうものだと認識が進んでいってしまい、接客サービス業と化す。
そのものを否定するつもりも、それを選んだ人を非難するつもりも、それを尊ぶ人を軽蔑するつもりもない。』
この指摘にある傾向は、東海エリアのローカルアイドル界隈にもうかがえます。音楽やダンスの才能が本当にあったとしても、ユーザーから求められるものが「芸能活動のクオリティよりも愛嬌や対応」に傾くと「接客サービス業と化す」のです。
この結果、「いいグループだったのに」というグループのいくつかが活動を休止したり、解散したりしていきました。
生き残っていたとしても、「接客サービス」を主目的として求めるユーザーが多くなると、いつしかそのグループの内部には「何のために芸能活動をしているのか」というジレンマが生まれることになります。その時、そのグループの姿勢が問われることになるでしょう。
とはいえ、ローカルアイドルの活動にとって、「接客サービス」は大切な「収入源」です。これは事実です。
要は「バランス」だと思います。「表現者」としてのクオリティと「おもてなし」の内容。
スペーズはバランスを取りながら、自身の芸能活動に磨きをかけていきたいと考えています。
以上
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