“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十六通目『みんな何かと戦っている』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十六通目『みんな何かと戦っている』
ステージに上がる人間は全員、必ず「何か」と戦っています。
これは芸能の世界にいる人はプロであろうがアマチュアであろうが、ただひとりの例外もないことです。
一般人ではなく芸能の世界の人である以上、これは宿命なのです。ある意味、スポットライトを浴びるための代償といっても過言ではありません。
ある人はライバルグループにいるメンバーと戦っています。芸能は人気商売ですから当然のことです。
ある人は同じグループの誰かと戦っています。グループ内の競争はメンバーのスキルを高め、グループの質を向上させます。
同じグループの人との戦いの場合、人間関係で戦っている人もいます。芸能の世界であればグループは「仲良しの集まり」ではありません。同じ目的に向かう「同僚」です。楽しいことばかりのわけがありません。イヤなコトや悩ましいコトも含めての「チームメイト」です。楽しいことを求めているなら「芸能の世界」から抜けたほうがいいですよ。
プロダクションの社長やプロデューサー、ディレクターや運営担当者とノリが合わず、戦う日々を過ごすこともあるでしょう
家族や職場の理解を得られない人もいます。芸能の世界は理解を得られにくい面があります。周囲の理解を得られずに活動を続けることは精神的にもキビシイものがあります。それでも「何者かになりたい気持ち」や「夢」や「憧れ」を捨てきれない人は周囲の理解を得られるまで戦い続けるしかないのです。
大切な人と一緒に過ごせる時間が少ないことを悩む人もいます。誕生日やクリスマス、年末年始を一緒に過ごせない相手から「自分と芸能のどちらが大事か」と選択を迫られることもあるでしょう。とても難しい戦いです。
そして何より、「芸能の世界」は自分との戦いです。寝る間を惜しみ研鑽し、歌やダンス、演技やお笑いのスキルを向上させねばなりません。
「何者か」になるためには、「ヒトと同じ」時間の使い方では間に合いません。「ヒト以上」になるためには、「ヒトとは違う」生活をしなければ、絶対に無理なのです。そうでなければ「誰でも何者か」になれてしまうからです。
「誰でもなれるわけではない」からこそ、「芸能の世界の人」は輝いていて、憧れの的となるのです。
このように、芸能の世界に身を置く人は、『必ず何かと戦っているのです。
君は逃げずにちゃんと「何かと戦う」覚悟はできていますか。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十五通目」は2023年6月21日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十七通目」は2023年7月5日の記事
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